伊能忠敬になりたい

鉄道沿線歩き旅、ぶらり街歩き、全国の寺社仏閣、城の訪問、御朱印集めの記録します。その記録を通じて全国の良いところを紹介していきたいと思います。 またツイッターもやっていて、主に旅の実況を呟いています。よろしければご覧ください。https://mobile.twitter.com/NaritaiTadataka

【全国一宮巡り】東北周遊旅(宮城)編(2日目後編)

今年の1月の東北周遊旅で参拝した神社仏閣・訪問した観光スポット・食したグルメについて複数記事に渡って書いていきたいと思います。今回は周遊旅2日目に参拝した宮城県にある陸奥國一宮の鹽竈神社について書いていこうと思います。

 

目次

・概要

・旅記録

・総括

 

 

【概要】

陸奥國一宮

  社名:鹽竈神社

  参拝日:2020年1月19日

  主祭神:

 別宮:塩土老翁神

 左宮:武甕槌神

 右宮:経津主神

  所在:宮城県塩竈市一森山

f:id:Everlasting_Journey:20200421230405j:plain

鹽竈神社 左右宮拝殿

 

鹽竈神社には社殿が3つありそれぞれに祭神がいます。別宮には塩土老翁神という海に深い関係があり、人々に漁業や製塩の方法を伝授したと伝わる神が祀られています。そのため、航海安全にご利益があるとされています。左宮には武甕槌神が、右宮には経津主神が祀られています。こちらはそれぞれ鹿島神宮や香取神宮に祀られていて、塩土老翁神に先導されて東北平定を成し遂げた武の神とされています。そのため参拝することで勝負運が向上するそうです。他にこの神社は安産にもご利益があるともされています。奥州藤原氏や伊達氏等当地を支配した有力者によって保護されてきて現在では全国の鹽竈神社の総本社として繁栄をしている神社です。

 

 

【旅記録】

前記事で平泉の寺院を訪れたことを紹介しました(↓記事参照)。

この日、駒形神社と平泉の寺院を訪れてきて最後の目的地である宮城県の陸奥國一宮 鹽竈神社に向かうべく新幹線で仙台駅に向かい、そこで東北本線に乗り換え塩釜駅で下車しました。だいぶ疲れていたのと御朱印の受付時間間近だったので駅から神社の近くまでタクシーに乗りました。

f:id:Everlasting_Journey:20200421230436j:plain

鹽竈神社 入り口

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421230503j:plain

鹽竈神社 表参道

 

タクシーから下車するとすぐ正面に鳥居があります。街中の道路沿いにあるのでアクセスは良いと思いますね。正面にある石の鳥居をくぐると急勾配で圧倒的な存在感のある石段が現れます。202段あるらしいです。実際に挑戦してみましたが、途中4,5回休みながらなんとか上ることができました。おそらく運動不足でない人でもかなりしんどいです。

f:id:Everlasting_Journey:20200421230613j:plain

鹽竈神社 石段と随身門

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421230652j:plain

鹽竈神社 随身門

 

長くて急な石段を上り終えると随身門の目の前に着きます。坂を麓からは少しだけしか見えていなかった随身門を通り抜けられて改めて坂を乗り越えたという大きな達成感が得られます。

f:id:Everlasting_Journey:20200421230757j:plain

鹽竈神社 唐門

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421230914j:plain

鹽竈神社 左右宮拝殿

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421230940j:plain

鹽竈神社 別宮拝殿

 

随身門を通るとまた新たな門があります。唐門です。さらに唐門を通ると正面と右手側にそれぞれ立派な社殿があります。正面が左右宮拝殿、右手側が別宮拝殿です。随身門からここまで来てみて、社殿、門の形はそこまで特殊ではないのですが、朱色を多く取り入れている中に、金の装飾もところどころで用いられていて全体的に華やかな印象だと感じました。いずれも建物も江戸時代の1700年前後に造られている歴史ある建物です。

f:id:Everlasting_Journey:20200421231152j:plain

鹽竈神社 社殿の様子1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200422182722j:plain

鹽竈神社 社殿の様子2

 

f:id:Everlasting_Journey:20200422182802j:plain

鹽竈神社 社殿の様子3

 

全体的に朱色が多いですね。

f:id:Everlasting_Journey:20200422182827j:plain

鹽竈神社 銅鐵合製燈籠

 

左右宮拝殿前に置かれていた燈籠です。ずいぶんと年期が入っていて歴史を感じます。由緒が書いてありましたのでご覧ください。拝殿を見て回った後は唐門から入ってすぐ左にある授与所で御朱印をいただきました。

その後は鹽竈神社の隣にある志波彦神社に向かいます。

f:id:Everlasting_Journey:20200422182902j:plain

鹽竈神社 撫で牛

 

志波彦神社に向かう途中に撫で牛がいました。微笑んでいて非常に可愛らしい。商売繁盛にご利益があるそうなので、あやかろうとたくさん撫でさせてもらいました。

f:id:Everlasting_Journey:20200422182927j:plain

鹽竈神社 境内図

 

高台にある鹽竈神社ですが境内図で見るとかなり規模の大きな神社だということがわかります。

f:id:Everlasting_Journey:20200422182953j:plain

志波彦神社

 

志波彦神社に着きました。明治時代に当地に遷座してきた神社で、鹽竈神社と同様に朱色が基調となった社殿が特徴的です。こちらでも参拝しました。

f:id:Everlasting_Journey:20200422183030j:plain

鹽竈神社 境内からの景色(塩竈湾方面)

 

志波彦神社から仙石線の本塩釜駅方面に向かって歩いていくと木々の少ない開けた部分があり、そこから塩竈の街と塩竈湾を望むことができる場所があります。苦労して表参道をのぼったかいのある良い景色でした。

f:id:Everlasting_Journey:20200422183112j:plain

鹽竈神社 庭園

 

塩竈湾の景色から手前に目線を移すと鹽竈神社の庭園が目に入ります。池の中央にある灯篭から水が噴き出しています。もう少し暗い時間になると灯篭の明かりが良い感じに周囲を照らすのでしょうね。この時期は枯れている木々が多かったので寂しい感じがしましたが、それもまた趣があるように感じられます。

f:id:Everlasting_Journey:20200422183143j:plain

鹽竈神社・志波彦神社 御朱印

 

鹽竈神社でいただいた御朱印です。志波彦神社の御朱印と合わせて見開きでいただくことになります。

 

以上が鹽竈神社参拝記録になります。

その後、日本三景の松島を見たいと思い、仙石線の本塩釜駅へ向かい、そこから松島海岸駅へ向かいました。

f:id:Everlasting_Journey:20200422183259j:plain

松島海岸駅

 

松島海岸駅に着くころには暗くなり始めていました。遊覧船とか乗りたかったのですが、やっているのでしょうか…

f:id:Everlasting_Journey:20200422183325j:plain

松島海岸1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200422183352j:plain

松島海岸2

 

案の定やっていませんでした。やはり見切り発車で観光地に来るとこういうトラブルがありますよね。遊覧船に乗らなくてもこの付近を歩き回り観光することはできますが、さすがに盛岡を出てから水沢→平泉→塩竈→松島と来て疲労しきっていたのと、遊覧船がなかったことがショックだったのでおめおめと仙台駅へ向かうことにしました。

f:id:Everlasting_Journey:20200422183457j:plain

仙台駅西口前1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200422183528j:plain

仙台駅西口前2

 

f:id:Everlasting_Journey:20200422183555j:plain

仙台駅西口前3

 

f:id:Everlasting_Journey:20200422183631j:plain

仙台駅西口1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200422183654j:plain

仙台駅西口2

 

f:id:Everlasting_Journey:20200422183718j:plain

仙台駅西口前4

 

仙石線に40分程度揺られて仙台駅に着きます。仙台駅を下車したのは初めてでした。西口を出てみるとどこかで見たような駅前だなと感じました。どこかなと考えると、駅周囲に多くのビルがあってそれに対してペデストリアンデッキで接続している大宮駅に雰囲気が似ていますね。駅舎の外観も似ているような気がしました。初の仙台駅だったので落ち込んだ気持ちが少し元に戻り、駅周辺をぶらぶら気力が出てきました。さすが仙台駅は東北最大の都市だけあってバスターミナルが非常に大きく、周囲のビルも高層ですね。30分くらい歩き回って満足し、ホテルへ向かいます。

f:id:Everlasting_Journey:20200422183824j:plain

仙台ワシントンホテル

 

f:id:Everlasting_Journey:20200422183852j:plain

ワシントンホテルの部屋

 

仙石線の中で予約を取ったホテルに泊まります。前日の盛岡駅のホテルと比べて駅から近かったので便利でした。ホテルの部屋も高層で清潔感のある部屋で大満足です。部屋に入りゆったりと休憩しつつ、夕食を何食べるか検討しました。

f:id:Everlasting_Journey:20200422183928j:plain

伊達の牛たん本舗本店

 

検討をした結果、ホテルの近所にあった牛タン専門店に行くことにしました。普段はご当地にしかないお店に行きたいと思う性分ですが、このお店は調べてみると東京駅周辺にも支店があるみたいです。でも本店だから特別なんだと気にせずこのお店にしました(食べログの評価たかったし…)。

f:id:Everlasting_Journey:20200422184008j:plain

日本酒(もしかしたらワインだったかもしれません)

 

頼んだお酒です。記憶が定かではないですが確か日本酒だったと思います。グラスがワインっぽいのでワインだったかもしれませんが、おそらく日本酒だったかと…。

f:id:Everlasting_Journey:20200422184033j:plain

牛たん入りつくね

 

月見風のつくねです。つくねに牛タンが入っていて風味・食感が通常のつくねとは異なっていて絶品でした。ビジュアルも良しです!

f:id:Everlasting_Journey:20200422184057j:plain

笹かまぼこ

 

仙台名物の笹かまぼこも注文しないわけにはいきません。酒によく合いました(飲んだお酒はよく覚えていませんが笑)。

f:id:Everlasting_Journey:20200422184116j:plain

ほや三昧

 

ほやの塩辛、蒸しほや、ほやの唐揚げという三種の調理法で仕上げていました。普段ほやは全く食べないのですが、メニューを見ると推しているようだったので注文。食わず嫌いだった自分でもパクパク食べられる美味しいものでした。

f:id:Everlasting_Journey:20200422184142j:plain

極上芯たん定食

 

牛たんの中でも特に柔らかい部位芯たん。その中でも極上な部位を使用しているということで頼まずにはいられませんでした。牛たんの歯ごたえは感じつつも柔らかくすぐ溶ける極上のお肉でした。ご飯と非常にマッチします。ぜひ多くの人にこの感動を味わっていただきたいです。ちなみに前日の盛岡でも牛たんを食べてしまいましたが、二日連続でも全く問題にならなかったです(↓記事参照)。

全て大満足でしたね。お酒もおかわりして食事を終えたころには結構なほろ酔い状態でした。食事代を見るとひとりで食べに行ったのに色々注文してしまったせいで結構なお値段になっていましたが、せっかくの旅先に来ているので後悔してはいけない…という気持ちで財布の中身を大放出しました笑

お店を後にして、酔い覚ましのために仙台駅の方へ向かいぶらぶらします。

f:id:Everlasting_Journey:20200422184209j:plain

仙台駅東口前1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200422184239j:plain

仙台駅東口1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200422184304j:plain

仙台駅東口2

 

f:id:Everlasting_Journey:20200422184337j:plain

仙台駅東口前2

 

泊まるホテルのある方とは反対側の東口まで行きました。こちらもビルの数が多く栄えているように感じられましたが、西口の方が賑わっていますね、それにこちらは大宮駅とは似ていないように感じました。

f:id:Everlasting_Journey:20200422184429j:plain

仙台駅東口3

 

f:id:Everlasting_Journey:20200422184449j:plain

仙台駅駅ビル(S-PAL仙台)

 

東北地方の主要駅であるからJR東日本も注力しているようで非常にきれいな駅でした。同様にきれいな駅舎であった新青森駅と比べると明らかに人が多く賑わいがありますね。店舗もたくさんあり楽しそうだったので駅ナカをぶらぶらとしてみたいと思ったのですが、いかんせん疲れていて酔っぱらっているので断念し、おとなしくホテルへ帰ることにしました。

ホテルに帰ってから明日はどういう計画にするか考えていました。松島観光を満足に出来なかったので宮城に残り松島に再度チャレンジするか… or 福島に移動して御朱印回りに集中するか(行きたい場所が4か所あった)…。しばらく悩んだ末に結論が出たので、翌日に備え寝ました。

 

 

【総括】

宮城県にある陸奥國一宮の鹽竈神社を参拝しました。朱色をふんだんに用いた華やかな神社です。高台にあるので見晴らしもよく宮城に来た時にはぜひとも足を運んでいただきたいスポットですね。今回はシーズンがずれていましたが、シオガマザクラという国の天然記念物に指定されている桜もあるので春に来るのがおススメだと思います。もし鹽竈神社に参拝される場合にはぜひ表参道の急な石段にチャレンジしてみて下さい!

 

以上が”【全国一宮巡り】東北周遊旅(宮城)編(2日目後編)”でした。

拙い上に長文になりましたが、ご覧いただきありがとうございました。書いた内容が間違っているとかあればコメントでご指摘いただければと思います。

次回記事では宮城に残ったのか、福島に向かったのか明らかにします。よろしければご覧ください。

【御朱印】東北周遊旅(岩手_平泉)編(2日目中編)

今年の1月の東北周遊旅で参拝した神社仏閣・訪問した観光スポット・食したグルメについて複数記事に渡って書いていきたいと思います。今回は周遊旅2日目に参拝した平泉の寺院について書いていこうと思います。

 

目次

・概要

・旅記録

・総括

 

 

【概要】

中尊寺

  山号:関山

  参拝日:2020年1月19日

  寺格:天台宗東北大本山

  所在:岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関

f:id:Everlasting_Journey:20200421220727j:plain

中尊寺 金色堂

 

中尊寺は第3代天台座主の円仁により850年に建てられた寺院だとして伝わっています。その後、奥州藤原氏の庇護を受けていくことになります。初代藤原清衡により前九年・後三年の役の戦没者を追悼のために中尊寺で大々的な造立を行っていきます。有名な金色堂も清衡の代に極楽浄土を表現しようとして建てられました。その後も中尊寺をはじめとする平泉の寺院群は奥州藤原氏とともに栄華を極めますが、やがて源頼朝に奥州藤原氏が滅ぼされると後ろ盾を失い、荒廃していきました。しばらく苦境が続きますが、仙台藩による保護を受けるようになってから再び整備されていくことになります。2011年に世界文化遺産の登録され、多くの観光客を集める観光スポットになりました。

 

毛越寺

  山号:医王山

  参拝日:2020年1月19日

  寺格:天台宗別格本山

  所在:岩手県西磐井郡平泉町字大沢

f:id:Everlasting_Journey:20200421220810j:plain

毛越寺 本堂

 

毛越寺も先述の円仁により中尊寺建立の同年に開かれました。開山後しばらくして荒廃したそうですが、奥州藤原氏の二代基衡と三代秀衡によって手厚く保護され多くの伽藍が造営され隆盛を極めました。奥州藤原氏の滅亡後、度重なる火災、戦火に見舞われ荒廃しますが、中尊寺と同様に仙台藩に保護されてきて現代まで存続しました。建立当時の建物はすべて焼失していますが、庭園と伽藍遺構については当時のまま保存されており歴史的価値を認識されていて国の特別史跡・特別名勝として指定されています。毛越寺も2011年に世界遺産に登録されています。

 

高館義経堂(毛越寺)

  参拝日:2020年1月19日

  所在:岩手県西磐井郡平泉町高館

f:id:Everlasting_Journey:20200421220956j:plain

高館義経堂

 

高館義経堂は衣川舘とも呼ばれ、源頼朝と対立し、縁のある平泉に逃れてきた源義経の居館かつ終焉の地として伝えられています。松尾芭蕉が「夏草や 兵共が 夢の跡」という有名な俳句を詠んだ場所としても伝わっています。ここは北上川の近くにある建物ですが、離れた毛越寺の境内となっているとのことです。

 

 

【旅記録】

前記事で陸中國一宮の駒形神社を参拝しました(↓記事参照)。

水沢駅を後にし東北本線に10分ちょっと乗車します。

f:id:Everlasting_Journey:20200421221026j:plain

平泉駅

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421221053j:plain

平泉駅前

 

目的地の平泉駅に着きました。やはり歴史的観光スポットの駅ということで駅舎も和風テイストの凝った仕様になってます。駅前のモニュメントも同様に和風でした。この平泉では名所の中尊寺と毛越寺に行こうと思っていましたが歩きで行くには地味に遠い…どうしようかと思っていたらちょうど良く駅前にレンタサイクルがあったので利用しました。まず、中尊寺方面に向かいます。

f:id:Everlasting_Journey:20200421221141j:plain

弁慶の墓

 

中尊寺近くの道路沿いに立派な松が生えていてその傍らに「武蔵坊辨慶之墓」と書いてある石碑があります。弁慶は大柄の男という勝手な印象があったので、この石碑の力強さにぴったり合うなと思ってました。レンタサイクルで来る場合、この付近に中尊寺の駐輪場があります。入り口近くの駐車場には自転車を止める場所は無いのでご注意ください。

f:id:Everlasting_Journey:20200421221212j:plain

中尊寺 境内入り口

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421221242j:plain

中尊寺 参道

 

自転車を降りて、弁慶の墓から少しだけ移動すると中尊寺の入口が見えてきます。いざ境内へ。参道は長い上り坂になっていました。意外と長い距離上らされたので運動不足には少し厳しい坂でしたね。

f:id:Everlasting_Journey:20200421221316j:plain

中尊寺 参道2

 

長い坂を上り終えると一旦平坦な道になります。写真では人は少ないように見えますが、世界遺産だけあって多くの観光客が訪れていました。ただ、外国人観光客は東京や京都と比べるとだいぶ比率は少なかったですね。

f:id:Everlasting_Journey:20200421221349j:plain

中尊寺 参道からの景色1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421221421j:plain

中尊寺 参道からの景色2

 

参道を歩いていると右手側は木々が少なくなって開けている部分がありました。のどかな風景が広がっていて見ていてリラックスできます。こんな光景をかつて源義経も見たのでしょうか(当然道路や家屋はなかったでしょうが)。

f:id:Everlasting_Journey:20200421221459j:plain

弁慶堂

 

開けている参道の右側に対し、左側にはお堂があります。弁慶堂といって義経や弁慶の木像を安置しているお堂です。

f:id:Everlasting_Journey:20200421221534j:plain

中尊寺 観音堂

 

参道さらに歩いていくと複数の建物が建ち並んでいます。↑はその中の一つ観音堂です。

f:id:Everlasting_Journey:20200421221618j:plain

中尊寺 本坊表門

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421221646j:plain

中尊寺 本堂

 

さらに奥に行くと一際立派な門があります。本坊表門と言って岩手県の文化財に指定されています。その門を入ると大きな本堂が目の前に現れます。中尊寺の中心的な役割を果てしていて多くの儀式はここで執り行われているそうです。現在の本堂は室町時代初期に起きた火災で焼失した建物を1909年に復元したものだそうです。こちらの本尊は釈迦如来坐像が安置されていてその脇にある灯篭には比叡山延暦寺から分けられた不滅の法灯が灯されているそうです。ちなみにこの記事を書いている2020年は天台宗の開祖最澄の遷化1200年ということで不滅の法灯の分灯式が行われ、延暦寺から全国の天台宗の寺院に分灯が行脚する予定のようです。こちらでお参りをした後、横の建物で御朱印をもらいました。

f:id:Everlasting_Journey:20200421221810j:plain

中尊寺 本堂前の池

 

池の水面はところどころ凍りついていました。

f:id:Everlasting_Journey:20200421221838j:plain

中尊寺 本堂近くの鐘

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421221908j:plain

中尊寺 不動堂1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421221934j:plain

中尊寺 不動堂2

 

本堂の近くにある建物。祈祷を行うためのお堂で、本尊の不動明王から名前が付けられています。さらに参道が続いていたので奥に向かって移動します。

f:id:Everlasting_Journey:20200421222630j:plain

中尊寺 旧鐘楼

 

参道の途中にはこじんまりとした木造の建物がありました。中には1343年に鋳造された鐘があります。今は打たれることはなくなりましたが、銘文に鋳造された当時の様子を記していることから歴史的な価値の高い遺物として保存されているそうです。

f:id:Everlasting_Journey:20200421222707j:plain

中尊寺 弁財天堂

 

さらに右側奥には弁財天堂があります。1716年に建てられたものらしいです。

f:id:Everlasting_Journey:20200421222748j:plain

中尊寺 金色堂外観1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421222825j:plain

中尊寺 金色堂外観2

 

弁財天堂の道を挟んで反対側には平安時代、奥州藤原氏が栄華を誇ったことを示す歴史的遺産としてよく教科書でも紹介されている金色堂があります。私ももこの金色堂の外観の写真を見たことがあったので、実物を見ることができて気分が高まりました。堂内はまさに教科書で見た光景が広がっています。堂内は音声が流れており、金色堂の概要について説明してくれているので理解を深めることができます。極楽浄土を模した金色堂をじっくりと堪能した後は堂内にある授与所で金色堂の御朱印をもらいました。金色堂を見て先に進みます(※ちなみに堂内は撮影禁止になっています)。

f:id:Everlasting_Journey:20200421222921j:plain

中尊寺経蔵

 

経典や書物、仏像等が納められていた経蔵です。今では重要文化財や国宝に指定されるようなものもこの建物中に安置されていました。

f:id:Everlasting_Journey:20200421223005j:plain

中尊寺松尾芭蕉像

 

松尾芭蕉は奥の細道で中尊寺を参拝しています。「五月雨の降り残してや光堂」という句を詠んでいます。

f:id:Everlasting_Journey:20200421223038j:plain

中尊寺旧覆堂

 

かつて風雪を避けるため、金色堂を覆っていた建物です。昭和に行われた金色堂の大修理に伴って、覆堂は金色堂から離れた場所に移されることになったそうです。

f:id:Everlasting_Journey:20200421223146j:plain

中尊寺本堂御朱印

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421223219j:plain

中尊寺金色堂御朱印

 

今回の参拝では本堂と金色堂の御朱印をいただきました。調べてみると中尊寺では10種類以上の御朱印をいただけるそうです。全てをいただきたい場合は予め、授与所の場所を把握しておいた方が良いでしょう。ちなみに金色堂で購入した御朱印帳には見開きの御朱印をいただくこともできるそうです。

一通り見て回ったので中尊寺を後にします。境内を出て毛越寺について調べていると平泉にもう一つ高館義経堂という名所があるということを知り、地図を見ると割と近い。よって先に高館義経堂を訪れることにしました。

f:id:Everlasting_Journey:20200421223354j:plain

高館からの眺め1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421223427j:plain

高館からの眺め2

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421223516j:plain

高館展望案内図

 

中尊寺から自転車で10分弱移動した高台に源義経が最期を迎えた判官館があった場所として伝わる高館義経堂があります。この場所は毛越寺の飛び地境内となっているので、御朱印もいただけます。御朱印帳を預け、拝観料200円を払い中へ。非常に美しい景色が広がっています。ここは穴場スポットなのか中尊寺に比べてほとんど人はいません。

f:id:Everlasting_Journey:20200421223645j:plain

高館義経堂1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421223711j:plain

高館義経堂2

 

石段がありその上には源義経像が安置されている義経堂があります。仙台藩主伊達綱村により建てられたそうです。こじんまりとした建物でした。参拝をしてさらに高館をぶらり。

f:id:Everlasting_Journey:20200421223734j:plain

松尾芭蕉の俳句の石碑

 

松尾芭蕉の俳句に関する石碑が立っています。この高館を芭蕉が訪れて詠んだ句が有名な「夏草や兵どもが夢の跡」です。奥州藤原氏や義経のことを偲んで詠んだ句のようです。

f:id:Everlasting_Journey:20200421224322j:plain

高館義経堂 御朱印

 

高館を一通り見終えて出口に戻り、預けていた御朱印帳を受け取りました。

そして平泉における最後の目的地毛越寺へ向かいました。

f:id:Everlasting_Journey:20200421224410j:plain

毛越寺への道中

 

一度駅の方へ向かい、駅前の十字路を右折(駅から見ると直進)していきます。

f:id:Everlasting_Journey:20200421224458j:plain

毛越寺 山門

 

毛越寺に着きました。山門前の駐輪スペースに自転車を停め、拝観料(500円)を払い中へ入ります。

f:id:Everlasting_Journey:20200421224533j:plain

毛越寺 本堂

 

山門の正面には立派な本堂が見えてきます。建立されたのは平成元年ということで新しい建物です。ここで参拝を行なった後、境内を歩いて回りました。

f:id:Everlasting_Journey:20200421224624j:plain

毛越寺 伽藍復原図

 

伽藍が残っていたころの毛越寺の様子を表した看板がありました。かなり規模が大きな寺院だったことがわかります。

f:id:Everlasting_Journey:20200421224652j:plain

毛越寺庭園 大泉が池1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421224719j:plain

毛越寺庭園 大泉が池2

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421224745j:plain

毛越寺庭園 大泉が池3

 

境内を歩いていると有名な毛越寺の庭園が見えてきます。特別名勝に指定されるだけあって大規模ですね。庭園にある池(大泉が池)の表面の大部分は凍てついていました。庭園に設けられた歩道を歩いていきます。

f:id:Everlasting_Journey:20200421224840j:plain

毛越寺 開山堂

 

毛越寺を開山したと伝わる3代目天台座主円仁を祀っているお堂です。そういえば平泉に来てからほとんど雪を見てませんでしたが、ここにはわずかに残雪が見られました。

f:id:Everlasting_Journey:20200421224942j:plain

毛越寺境内の史跡1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421225004j:plain

毛越寺境内の史跡2

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421225056j:plain

毛越寺境内の史跡3

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421225122j:plain

毛越寺境内の史跡4

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421225146j:plain

毛越寺境内の史跡5

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421225213j:plain

毛越寺境内の史跡6

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421225236j:plain

毛越寺境内の史跡7

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421225316j:plain

f:id:Everlasting_Journey:20200421225342j:plain

毛越寺境内の史跡8

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421225416j:plain

毛越寺境内の史跡9

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421225440j:plain

毛越寺境内の史跡10

 

毛越寺庭園内には往時の建物の史跡が並んでいます。歩道の脇には案内札が立っていてその位置に何が建てられていたか詳しく書かれてました。案内札以上の説明はできないのでここは省略していきます。

f:id:Everlasting_Journey:20200421225503j:plain

毛越寺庭園 大泉が池4

 

庭園を大体回り終えた時に見た光景です。私はこの角度が好きですね。季節によって見え方が様変わりするのだろうなと思いながら眺めていました。別のシーズンにも来てみたいですね。

f:id:Everlasting_Journey:20200421225533j:plain

毛越寺 御朱印

 

庭園を一周して山門近くの授与所に戻ってきます。授与所にて御朱印をいただき毛越寺を後にすることに。自転車で駅へ向かいます。

f:id:Everlasting_Journey:20200421225605j:plain

平泉駅前の郵便ポスト

 

平泉駅に戻ってきたので自転車を返却します。この駅に来たときは気が付かなかったのですが、郵便ポストが特殊ですね。金銅華鬘という中尊寺にある国宝をモチーフにしたものになっているそうですね。弘前はリンゴポストでしたし、東北はこうしたご当地のポストが多いのでしょうか(あまり関東では見かけないですね)。

電車で南下し一ノ関駅へ向かいたかったのですが、次の電車までずいぶんと時間があいてしまいます。この日のうちに宮城県で行きたいところが一つあったので、先を急いでおりちょうど良い時間にあった駅前のバスに乗ることにしました。平泉とはお別れです。

f:id:Everlasting_Journey:20200421225725j:plain

一ノ関駅

 

バスに乗って一ノ関駅に着きました。乗車するつもりの新幹線が来るまでに少し時間があったので、駅弁を購入し、駅をぶらぶらしました。

f:id:Everlasting_Journey:20200421225918j:plain

一ノ関駅構内 展示1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421225941j:plain

一ノ関駅構内 展示2

 

駅の展示は国際リニアコライダーなる展示物がいくつも並んでいました。後で調べてみると国際リニアコライダーは宇宙の始まり、「ビッグバン」の1兆分の1秒後の宇宙の様子を再現することができる直線型の衝突加速器のことだそうです。この装置を使うことで宇宙がどのように誕生し、物質がどのように生じたのか、その謎の解明に近づくことが期待されています。どうやら国際リニアコライダーを誘致しようとしているため駅に展示があったとのことのようです。費用は莫大なものになるかもしれませんが、ぜひとも誘致に成功してもらいたいです。そうこうしているうちに新幹線がやってきたので乗車。宮城県に向かいます。

f:id:Everlasting_Journey:20200421225827j:plain

駅弁 平泉うにごはん(1200円)

 

車中では一ノ関駅で購入した駅弁「平泉うにごはん」を食べました。うにがたんまりと入ったインパクトのある駅弁です。うに好きの方はぜひ食べてみて下さい(ボリュームはあまり多くないです)。仙台駅に着くまでに弁当を食べ終え、ゆったりと車内で休憩することができました。

 

 

【総括】

今回は岩手県が誇る世界遺産の街平泉を紹介しました。ずっと来てみたいと思っていた街だったので実際に訪れることができ非常に嬉しかったですね。今回訪れた毛越寺は立派な庭園があり、高館義経堂は源義経終焉の地という歴史的意義と美しい景色があり観ることができて良かったと思います。そして中尊寺、知名度に違わない規模の大きな寺院でした。特に金色堂は単純にきれいだというだけでなくて、栄華を誇った奥州藤原氏の当時の力も感じることができ歴史好きとしては欠かせない遺産だなと感じ入りました。平泉は歴史好きな方、特に義経に縁の深い場所ですので、義経が好きな方にはぜひとも訪れてもらいたい街です。

 

以上が”【御朱印】東北周遊旅(岩手_平泉)編(2日目中編)”でした。

拙い上に長文になりましたがご覧いただきありがとうございました。書いた内容が間違っている部分があればコメントでご指摘いただければと思います。

次回は宮城県の一宮巡りと仙台グルメについて紹介していきたいと思います。

【全国一宮巡り】東北周遊旅(岩手)編(2日目前編)

今年の1月の東北周遊旅で参拝した神社仏閣・訪問した観光スポット・食したグルメについて複数記事に渡って書いていきたいと思います。今回は周遊旅2日目前半に参拝した陸中國一宮駒形神社について書いていこうと思います。

 

目次

・概要

・旅記録

・総括

 

 

【概要】

陸中國一宮

  社名:駒形神社

  参拝日:2020年1月19日

  主祭神:駒形大神

    ・天照大御神

    ・天常立尊

    ・国狭立尊

    ・吾勝尊

    ・置瀬尊

    ・彦火尊

  所在:岩手県奥州市水沢中上野町

f:id:Everlasting_Journey:20200421213454j:plain

駒形神社 拝殿

 

主祭神は駒形大神と言われる6柱の神々です。天照大御神は言うまでもない日本神話に登場する主神。天常立尊は天津神の中でも別格の存在として扱われる別天津神に属し、日本神話の天地開闢で国土が形成された折に現れた宇宙を司るとされる神。国狭立尊は別天津神の次に現れた神世七代のうちの1柱で地球を守るとされています。吾勝尊、置瀬尊、彦火尊の3柱は天照大御神の子孫たちとされています。また、ご利益は産業開発、交通安全等があると言われています。さらに、この神社は坂上田村麻呂や前九年・後三年の役で活躍した源頼義・義家親子等と平安時代に東北地方で活躍した武人から厚く信仰をされており、必勝祈願にもご利益があるそうです。奥州市水沢にある本社以外にも胆沢郡にある里宮と駒ヶ岳の山頂にある奥宮も含めて駒形神社を形成しています。

 

 

【旅記録】

前記事で弘前城の訪問、弘前・盛岡のグルメ紹介をしました(↓記事参照)。

前日に盛岡冷麺と焼肉を満喫し、睡眠も取って体力を回復した私はこの日は7時前に始動。移動のため盛岡駅へ向かいました。

f:id:Everlasting_Journey:20200421213026j:plain

盛岡駅前1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421213052j:plain

盛岡駅前2(盛楼閣)

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421213119j:plain

盛岡駅前3

 

前日、盛岡駅に着いたのは暗くなってからだったので、朝歩いて初めて盛岡駅周辺をじっくりと見ることができました。バスターミナルが大きく、高層のマンションも駅近くにあって結構大きな駅です。関東近郊の規模の大きなベッドタウンの駅の様子に、地方都市によくある特徴である駅前のビジネスホテルが複数ある感じが合わさった駅です。また、昨日訪れた盛楼閣の外観もちゃんと見ることができました。休日の朝早くということもあって駅前であっても行き交う人は少なかったですね。この盛岡駅から東北本線に乗り岩手県を南下していきました。

f:id:Everlasting_Journey:20200421213147j:plain

水沢駅

 

f:id:Everlasting_Journey:20200516023228j:plain

水沢駅前

 

盛岡駅から1時間程度電車に揺られ水沢駅に着きました。水沢駅のある奥州市はかの有名な前沢牛の産地です。朝早かったので前沢牛を食べれるようなお店は開店していなかったので食べられず…残念。水沢駅前には長いアーケードの商店街があり、様々な店舗が建ち並んでいるようです。この時は時間帯のせいか人はほとんどいなかったので、にぎわっている様子が想像できなかったのですが、チェーンの飲み屋も複数あったので仕事終わりの方が結構集まる街なのでしょうね。私は駅からアーケードは通らず住宅街を抜けて目的の陸中國一宮駒形神社へ向かいました。

f:id:Everlasting_Journey:20200421213246j:plain

駒形神社 北参道の鳥居

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421213315j:plain

駒形神社 大鳥居

 

駅から10分ほど歩くと駒形神社に到着しました。駒形神社と隣接する水沢公園には野球場、陸上競技場がおり、市民の憩いの場になっているようです。また、近くには水沢にゆかりのある江戸時代の医者・蘭学者 高野長英の記念館もあるみたいです。今回は公園にも記念館にも行かず、駒形神社の大鳥居で一礼して境内に入っていきます。

f:id:Everlasting_Journey:20200421213352j:plain

駒形神社 境内

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421213423j:plain

駒形神社 手水舎

 

駒形神社の周りは住宅街ですが、境内には背の高い木々が生い茂っており、静かな空間が広がっています。境内の広さに関して言えばさほど広くはないので隅々まで楽に回ることができます。手水舎は凍りついている部分があるくらい冷えていたので、手を清めるがかなりつらかったです。

f:id:Everlasting_Journey:20200421213454j:plain

駒形神社 拝殿

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421213523j:plain

駒形神社 神門内の様子1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421213806j:plain

駒形神社 神門内の様子2

 

f:id:Everlasting_Journey:20200421213707j:plain

駒形神社 本殿

 

手を清め終えて神門から中に入ると真正面に拝殿があります。拝殿は決してきらびやかな印象はありませんが、社の落ち着いた感じが木々に囲まれて外部と閉ざされている境内とマッチして安らげる場所です。雪がところどころに残っていて身を切るような寒さの中、参拝しました。境内を見渡すと神楽殿や摂末社が非常に近い距離にあって密集しています、これがこの神社の特徴的な部分かなと思います。境内の広さの割に見るべきところは多いです。

f:id:Everlasting_Journey:20200421213614j:plain

摂末社(左:山神社 右:鹽竈神社)

 

本殿のすぐ横には非常にこじんまりとした佇まいの山神社があります。安産や産業開発(特に建設業や材木業など木材を扱う業種)にご利益があるようです。その隣には山神社よりかは規模の大きな鹽竈神社があります。こちらは文武両道の神様が祀られており、習字・絵画等の文の奉納と剣道や柔道、相撲等の武の奉納をするお祭りが年に1度あるそうです。さらにこの横にはもう一つの摂末社の水沢招魂社がありました(写真撮り忘れました)。

一通り参拝を終え、御朱印をいただこうとしたのですが、社務所の受付開始時間より40分ぐらい前だったので、境内をぶらぶらしながら待っていました。やがて、10数名の参拝客ご一行がやってきたのですが、受付開始時刻よりも前に御朱印もらおうと社務所に押しかけ、ブザーで社務所の方を呼び出していたのを見て何とも言えない気持ちになりました。その時は社務所の方が受付時刻を前倒して対応していらしたのですが、都合もあったのかバタバタされていました。私はマナーを守り、相手の迷惑にならないような参拝を心がけようと思いました(たぶん抜かされたという気持ちもあったので↑のように思った部分も大きいと思います)。少し残念な気持ちになりながら本来の受付時刻になるのを待って御朱印をいただきました。

f:id:Everlasting_Journey:20200421213841j:plain

駒形神社 御朱印

 

勇ましい字体でかっこいいですよね。 一つ気になったのが馬の朱印が押されている点です。どういう由来があるのでしょうか。ご存知の方は教えていただきたいです。

 

御朱印をいただいた後は次の目的地に移動するべく来た道を戻り水沢駅に向かいました。道中、指先が急に冷えてしもやけっぽくなってしまい、かなり痛い思いをしました。寒さはもちろんですが、本格的なしもやけは人生初めてだったので改めて東北の冬の怖さというものを体感しました。指先がピリピリしながら駅に着くと次の電車にはまだ時間があったので、休憩スペースに向かい暖を取りました。

f:id:Everlasting_Journey:20200421213910j:plain

水沢駅の囲炉裏のようなオブジェ

 

水沢駅の休憩スペースに結構広く、当駅に来た時にはほとんど人影がなかった駅ですが、この時は15名くらいの人が休憩していて少し驚きました。また、休憩スペースに囲炉裏のようなオブジェがあったのも関東ではあまり見ない光景だったので目を引きましたね。ちなみに休憩している間にしもやけの症状は改善しました。ここで時間を潰して次の目的地である平泉方面に向かう電車が来るのを待ちました。

 

 

【総括】

東北周遊旅の2日目はまず陸中國一宮駒形神社を参拝しました。駒形神社は前日に訪れた岩木山神社よりもコンパクトですが、複数の社が隣接しているので参拝者にとっては非常に気楽にお参りすることができます。駅からも歩いて行ける距離なので、私のようなマイカーを持たず、レンタカーも借りない旅行者にもアクセスしやすい神社でした。駅からアクセスしやすく、周囲には住宅もある環境ですが、境内は自然が多く静かな雰囲気が漂っていてリラックスできる神社でした。お近くを旅行させるときはぜひ訪れてみて下さい。そして私はできませんでしたが、ぜひ名産の前沢牛を食べましょう!

 

以上が”【全国一宮巡り】東北周遊旅(岩手)編(2日目前編)”でした。拙い上に長文になってしまいましたが、ご覧いただきありがとうございました。書いた内容が間違っているとかあればコメントでご指摘いただければと思います。

次回は岩手県が誇り世界遺産にも認定されている平泉について紹介していきたいと思います。

【全国一宮巡り】東北周遊旅(青森)編(1日目前編)

今回は今年の1月の東北周遊旅で参拝した神社仏閣・訪問した観光スポット・食したグルメについて複数記事に渡って書いていきたいと思います。まずは1日目前半に津軽國一宮岩木山神社を参拝したことについて書いていこうと思います。

 

目次

・概要

・旅記録

・総括

 

 

【概要】

津軽國一宮

  社名:岩木山神社

  参拝日:2020年1月18日

  主祭神:岩木山大神

    ・顕国魂神

    ・多都比姫神

    ・宇賀能賣神

    ・大山祇神

    ・坂上刈田麿命

  所在:青森県弘前市百沢字寺沢

f:id:Everlasting_Journey:20200420004540j:plain

岩木山神社 拝殿

 

主祭神は岩木山大神と呼ばれる顕国魂神、多都比姫神、宇賀能賣神、大山祇神、坂上刈田麿命です。顕国魂神は大国主神としても呼ばれ、日本神話に登場する代表的な国津神の神です。出雲大社(島根県)の主祭神でもあり、天照大御神が現れる前は葦原中国という高天原と黄泉の国の間に存在する世界の国作りをしていたと伝えられる神です。多都比姫神は航海安全、交通安全を祈願する宗像三女神の一柱です。宇賀能賣神は稲荷神で食物穀物を司る神とされています。大山祇神は山を司るとして知られ多くの神社で祀られている神です。坂上刈田麿命は奈良時代の武人で陸奥鎮守将軍に任じられた人物。征夷大将軍に任じられ蝦夷征伐の功績を残した坂上田村麻呂の父です。岩木山を御神体とするこの神社は水の気が強いと言われ恋愛運、金運高まるとされ、子宝にも恵まれるとされています。また、農漁業にもご利益があるとされ、古くから地元の民から信仰を集めてきたと言います。

 

 

【旅記録】

今年の1月中旬に月曜、火曜と年休を取ることができ、4連休になったので旅行に行くことにしました。連休前日の金曜日のお昼、職場の食堂でご飯を食べながら2つの旅行先のどちらに行くか悩んでいました。和歌山県高野山に行くか、東北に行くか…。暫し悩みましたが、久しく東北方面に行ってなかったので、東北の御朱印集めをすることに決めました。次の日朝早くから活動できるよう、交通手段は夜行バスで行くことに。当日だったので予約できるか不安でしたが何とか弘前駅行きの予約を取れました。そして仕事終わり、急いで旅行準備を整えて新宿駅へ。

f:id:Everlasting_Journey:20200419193047j:plain

夜の新宿1(バスタ新宿前)

 

f:id:Everlasting_Journey:20200419193125j:plain

夜の新宿2(バスタ新宿)

 

f:id:Everlasting_Journey:20200419193159j:plain

夜の新宿3(サザンテラス口の景色)

 

バスタ新宿に向かうため、新宿南口を出ましたが、やはり新宿は夜でも人が多かったですね。でも混雑具合は東口よりだいぶマシかなとも思います。近隣の施設で腹ごしらえしてバスタ新宿に行きます。新宿の街は色々ライトアップされていて華やかだなーと思いながら移動してました。

f:id:Everlasting_Journey:20200419193223j:plain

夜の新宿4(弘前行きの夜行バス)

 

バスタに着くと出発まで30分ぐらい余裕があったので、バスタ内をウロウロしてましたがえらい混雑ですね。昔の新宿の夜行バス乗り場よりだいぶ駅からアクセスが良くなり便利になった分、利用者も増えたんですかね。出発時刻数分前にバスに乗車。3列シートのバスを選べたのは良かったですが、席は真ん中の列かつトイレの直近だったので人の出入りが多かった上に、久しぶりの夜行バスということで寝られるまで時間がかかりました。再び眠れなくなることを恐れ、途中のPAでは一度も降りず席で大人しくしていました。眠りから覚めると朝になっていて、隣の列のカーテンの隙間からは外の様子が少し窺えましたが雪景色になっていて流石東北だなぁと呑気に構えてました。やがて目的地の弘前駅に着きました。

f:id:Everlasting_Journey:20200419193326j:plain

弘前駅城東口

 

f:id:Everlasting_Journey:20200419193428j:plain

弘前駅中央口

 

弘前駅です。弘前と言えば青森県内でも1,2を争う有名な観光都市で、関東のJR線の駅構内でもよく桜シーズンの弘前城をPRしたポスターを貼ってあったりします。そんな有名な駅だけあって駅舎はかなり立派です。駅の中も整っていてよっぽど自宅の最寄駅よりも立派だなあと感心していました。到着したのは8時前で駅で唯一営業していたドトールで朝ご飯を食べます。食事を終えしばらく駅周辺をぶらぶら。

f:id:Everlasting_Journey:20200419193354j:plain

弘前駅バスターミナル

 

なかなか立派な駅前ですよね。バス停も結構な数がありました。

f:id:Everlasting_Journey:20200419193457j:plain

弘前駅周辺

 

当然のように雪が残っていました。今回の冬は暖冬だと聞いていたので、弱めの防寒対策で来てしまい凍えていました。

f:id:Everlasting_Journey:20200419193939j:plain

郵便ポスト

 

何とも青森らしい郵便ポストですね。インパクト抜群です!

こうやってウロウロして目的地へ向かうバスが来るまで1時間以上時間を潰していました。そもそもなぜ弘前を東北周遊旅の最初の地に選んだかというと、私がライフワークとしている全国一宮巡りが関係しています。この弘前には全国に108社ある一宮の一つ岩木山神社があるからです。目的の岩木山神社には弘前駅前のバス停から40分程度バスに乗ると着きます。もしこれから行こうかなと考えている人はバスの本数が少ないので気を付けてください。事前に時刻表を見ておくことをお勧めします(弘南バスHP:http://www.konanbus.com/1540.html)。この時は定刻から数分遅れてバスが到着したので、乗車して岩木山神社へ向かいます。

f:id:Everlasting_Journey:20200420003420j:plain

バスの車窓から岩木山の眺め

 

バスは弘前市街を走行し、しばらく行くと民家もまばらになっていきます。やがて津軽富士として地元の方に親しまれる岩木山が見えてきます。円錐状をしていて絵になる山だなーと思い、撮影してしまいました。やがて…

f:id:Everlasting_Journey:20200420003500j:plain

岩木山神社入り口

 

f:id:Everlasting_Journey:20200420003538j:plain

岩木山神社 鳥居

 

f:id:Everlasting_Journey:20200420003610j:plain

岩木山神社 灯篭

 

岩木山神社前のバス停に着きました。バス停からちょいと歩くと岩木山神社入り口へ。駐車場には結構な台数の車が停車していました。雪も結構残っているのを見て暖冬とはいえ冬の東北の舐めていたことを後悔しました。灯篭にはつららが垂れ下がっていました(関東ではあまり見ない景色でした)。

f:id:Everlasting_Journey:20200420003719j:plain

岩木山神社参道1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200420003748j:plain

岩木山神社参道2

 

参道には入り口を含めて3つの鳥居が連なって建っています。一番奥にある鳥居だけ色が朱色になっています。これは他の鳥居と異なる年代に建てられたことが関係しているようです。

f:id:Everlasting_Journey:20200420003820j:plain

岩木山神社 五本杉

 

参道の途中、脇に一本の根から5本の幹に分かれている特徴的な杉が生えていました。五本杉と呼ばれ、弘前市指定の天然記念物にもなっているようです。

f:id:Everlasting_Journey:20200420003908j:plain

岩木山神社参道3

 

参道はところどころ凍っていて滑りやすかったので、注意しながら歩きました。

f:id:Everlasting_Journey:20200420003959j:plain

岩木山神社境内1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200420004027j:plain

岩木山神社境内2

 

f:id:Everlasting_Journey:20200420004124j:plain

岩木山神社 楼門

 

3つ連なった鳥居を超え、さらに参道を歩いていると授与所に着きます。この辺りは雪が一層残っていました。また目の前には朱色の灯篭や楼門と呼ばれる朱色の立派な門が建っており、雪に対して朱色が目立っていてきれいでした。この楼門は津軽藩主の津軽信枚によって百沢寺の山門として建てられたそうで、国指定の重要文化財になっています。

f:id:Everlasting_Journey:20200420004213j:plain

岩木山神社 社務所

 

楼門を正面に見て右に目を向けると社務所があります。屋根には雪が積もっていてつららが多く形成されていました。かなりの本数だったので驚きましたね。雪国では当たり前の光景なのかも知れませんが。

f:id:Everlasting_Journey:20200420004250j:plain

楼門前の狛犬(左)

 

f:id:Everlasting_Journey:20200420004313j:plain

楼門前の狛犬(右)

 

楼門の前には2体の凛々しい狛犬の像が建ち並んでいました。他にもこの神社には複数狛犬がいます。良く下調べをしていかなかったので見逃してしまったのですが、この神社の狛犬で有名なのが楼門直前の石段を上がってすぐ脇に立つ石柱にしがみつく狛犬です。私は見逃してしまった(大変悔いています)ので、ぜひこの神社に行かれる方はチェックしてみて下さい。

f:id:Everlasting_Journey:20200420004442j:plain

岩木山神社 手水舎

 

楼門向かって右手に手水舎がありました。長い柄杓を使って水を汲み取ります。1月の中旬ということもあって水がかなり冷えていて手を清めるのも修行になりました。

清めた後は楼門をくぐります。

f:id:Everlasting_Journey:20200420004540j:plain

岩木山神社 中門と拝殿

 

f:id:Everlasting_Journey:20200420004600j:plain

中門前の景色(左側)

 

f:id:Everlasting_Journey:20200420004627j:plain

中門前の狛犬

 

楼門の先は中門とその奥に拝殿が建っています。全般的に朱色が用いられていて華やかな印象があります。拝殿は岩木山の噴火により一度焼失してしまったそうですが、津軽藩祖津軽為信により再建されたとのことです。中門と拝殿はともに国の重要文化財に指定されています。

f:id:Everlasting_Journey:20200420004712j:plain

岩木山神社 拝殿(別アングル)

 

別アングルから拝殿を取った写真。社の朱色に後ろの木々の緑色と雪の白色と色鮮やかです。寒いけれどもよいシーズンに来られたなと思いました。

f:id:Everlasting_Journey:20200420004736j:plain

岩木山神社 授与所からの写真

 

拝殿での参拝した後は授与所に行き、御朱印をいただきました。

f:id:Everlasting_Journey:20200420005056j:plain

岩木山神社御朱印

 

昨今派手な御朱印が増えてきていますが、岩木山神社の御朱印は実にシンプルです。記載されている「北門鎮護」とは本州最北の地津軽に位置し、鬼門を守っている神社ということに由来するとのことです。

f:id:Everlasting_Journey:20200420005133j:plain

岩木山神社 参道(帰り道)

 

御朱印をいただき参道を下っていきました。雪が少ないとされる今冬がこの様子だったので、例年の積雪具合というのが気になりますね。初詣の幟も建てられていて正月の混雑具合が想像されます。

f:id:Everlasting_Journey:20200420005157j:plain

岩木山神社の奥にそびえる岩木山

 

帰りのバス待ちに撮った写真です。奥の岩木山の山頂には奥宮があるそうです。奥宮への参拝行事として集団で登拝する「お山参詣」が旧暦の8月1日に行われるそうです。

 

以上が津軽國一宮の岩木山神社参拝記録になります。

その後、バスに乗り弘前駅方面へ向かいました。

 

【総括】

東北周遊旅の初日、1か所目に津軽國一宮岩木山神社を訪れました。まず、冬の東北は舐めてはいけないということをその寒さと雪の残り具合から身をもって体験することができました。ただ良かったのは雪が残っていてくれたおかげで景色が幻想的になっていたことです。特に朱色を基調とした建物が多い岩木山神社は雪の白色をバックにすると良く映えます。おすすめです。まあ、雪のシーズンでなくても華やかな岩木山神社は見ごたえがあると思いますので特にこだわらず行っていただければと思います(それに冬は寒いですし…)。東北以外に住まわれている方はなかなかアクセスが大変な神社ですがぜひとも訪れてみて欲しい場所です。

あとはバス車内で見ただけですが、そして岩木山の存在感が強かったですね。富士山もそうですが高い円錐状の山って目立し、美しいし、特別な雰囲気を醸し出している感じがあります。さすが近隣の住民の方から親しまれ、昔から山岳信仰の対象とされてきた山ですね。

 

以上が”【全国一宮巡り】東北周遊旅(青森)編(1日目前編)”でした。拙い上に長文になってしまい申し訳ありませんでしたが、ご覧いただきありがとうございました。書いた内容が間違っているとかあればコメントでご指摘いただければと思います。

次回の記事は弘前が誇る一大観光スポット弘前城と弘前のグルメについて扱いたいと思います。ご覧いただけると幸いです。

 

【全国一宮巡り】安房國(千葉県)編

今回は昨年の12月末に参拝した安房國一宮安房神社洲崎神社を訪問したことについて書いていこうと思います。

※この記事は新型コロナウイルスが感染拡大する前に訪れたときのことを書いたものです。

 

目次

・概要

・旅記録

・総括

 

 

【概要】

安房國一宮

  社名:安房神社

  参拝日:2019年12月29日

  主祭神:天太玉命

  所在:千葉県館山市大神宮

f:id:Everlasting_Journey:20200412202206j:plain

安房神社拝殿

 

主祭神天照大御神の側近で朝廷の祭祀を司った忌部氏の祖神である天太玉命です。天太玉命は岩戸隠れの折に、天児屋命とともに大御神の出現を願うお祭りを行ったそうです。また、天太玉命はお祭りに使用する鏡や玉、お供えものとしての幣帛や織物、儀礼の武具、社殿の造営等を多くのものを司ったことから全ての産業の総祖神として崇められているそうです。

 

安房國一宮

  社名:洲崎神社

  参拝日:2019年12月29日

  主祭神:天比理乃咩命

  所在:千葉県館山市洲崎

f:id:Everlasting_Journey:20200412202334j:plain

洲崎神社 鳥居と随身

 

主祭神の天比理乃咩命は同じく安房國一宮の安房神社主祭神天太玉命の后神です。海の近くに建てられており近くの漁師からは豊漁を、船乗りからは航海安全を祈願するため信仰されている神社です。石橋山の戦いに敗れ、安房國に逃れてきた際に参拝し、その後も信仰したという逸話も残っています。

 

 

【旅記録】

2019年の仕事納めをして自宅の掃除をした後、実家に帰ることにしました。ただ帰るのも味気ないのでだいぶ遠回りでしたが、まだ訪れたことのなかった安房國の一宮に足を伸ばすことにしました。

f:id:Everlasting_Journey:20200412224605j:plain

館山駅

 

f:id:Everlasting_Journey:20200412224737j:plain

館山駅駅舎

 

f:id:Everlasting_Journey:20200412224649j:plain

館山駅周辺

 

電車に揺られること数時間、千葉県の南端(チーバ君の足)の館山市館山駅に着きました。駅舎はお洒落で可愛らしい感じ、特に赤みがかった屋根が良いですね。駅周辺もリゾートテイストになっていて観光客を意識した街になっています。夏場に行くのが良いと思います(今回は真冬だったので寒くてリゾート感は味わえませんでした)。今回行く安房國一宮の安房神社洲崎神社は駅から歩いて行くにはなかなか骨が折れる距離で、公共交通機関も少なかったので、「時は金なり」と贅沢にタクシーを使うことにしました。

f:id:Everlasting_Journey:20200413221219j:plain

安房神社参道1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200413221330j:plain

安房神社社務所

 

f:id:Everlasting_Journey:20200413221354j:plain

安房神社鳥居

 

まずは安房神社へ向かいました。年末でしたが駐車場は空きが少なく多くの人が参拝していました。後で洲崎神社に行くつもりだったのでタクシーの運転手の方には参拝の間は待っていてもらいました。参道を歩いて行くと鳥居があります。白さが目立つ鋼鉄製の鳥居です。

f:id:Everlasting_Journey:20200413221427j:plain

安房神社境内の様子1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200413222518j:plain

安房神社境内の様子2

 

鳥居を通って境内に入ると↑のような雰囲気になっています。木々や建物の間に隙間が十分あり開放感がある境内です。

f:id:Everlasting_Journey:20200413221452j:plain

安房神社拝殿

 

f:id:Everlasting_Journey:20200413221550j:plain

安房神社拝殿正面

 

境内の石段を上ると正面に拝殿があります。拝殿は昭和52年に建てられたの神明造りの建物だそうです。

f:id:Everlasting_Journey:20200413221629j:plain

安房神社境内の様子3

 

f:id:Everlasting_Journey:20200413221722j:plain

安房神社本殿

 

拝殿の奥には本殿があります。本殿は明治14年に建てられた神明造りの建物です。

f:id:Everlasting_Journey:20200413221759j:plain

安房神社御仮屋

 

安房神社でお祭りが行われたときに近隣の神社の神輿を集めていました。御仮屋はその神輿を収めるための建物だったそうですが、現在は使われておりません。

f:id:Everlasting_Journey:20200413221834j:plain

安房神社神饌所

 

f:id:Everlasting_Journey:20200413222238j:plain

安房神社神饌所渡り廊下

 

神饌所は神様に奉るお食事を作るところで、今は年に一度の置炭神事の祭場として用いられています。拝殿と渡り廊下で繋がっていますが、屋根が一部壊れていました。千葉県に甚大な被害をもたらした台風15号による影響なのでしょうか。

f:id:Everlasting_Journey:20200413222314j:plain

安房神社下の宮

 

天太玉命の孫の天富命天太玉命の弟の天忍日命を祭神とする摂社です。

f:id:Everlasting_Journey:20200413222354j:plain

安房神社境内の様子4

 

f:id:Everlasting_Journey:20200413222439j:plain

安房神社境内の様子5

 

参拝客はそれなりにいましたが、静寂が広がっていてリラックスできる場所です。

f:id:Everlasting_Journey:20200413222559j:plain

安房神社参道2

 

参道のすぐ横に駐車場があって長い距離歩かなくてよかったのが楽でした。

参拝後、授与所で御朱印を頂きました。

f:id:Everlasting_Journey:20200413223603j:plain

安房神社御朱印

 

御朱印を見ると勾玉の印が押してありました。あんまり見たことがない印ですね。

以上が安房神社参拝記録になります。

 

その後待ってもらっていたタクシーで洲崎神社に移動しました。館山駅からは通しで料金が5000円以上になっていました。かなり痛い出費ですが歩ける距離ではないので我慢します。洲崎神社に着いたあとタクシーの運転手の方には別れを告げて境内に入っていきました。

f:id:Everlasting_Journey:20200413223640j:plain

洲崎神社鳥居と随身

 

f:id:Everlasting_Journey:20200413223717j:plain

洲崎神社手水舎と随身

 

洲崎神社安房神社より境内は狭いように感じました。表現が適切か分かりませんが、自然味溢れる感じがあります。

f:id:Everlasting_Journey:20200414082902j:plain

洲崎神社随身

 

f:id:Everlasting_Journey:20200413223847j:plain

洲崎神社厄祓坂

 

随身門を入るとなかなかインパクトがある150段の石段が現れましたが、気合を入れて上っていきました。途中までは「これは休まず行けそうだ」と思ったのですが、3/4ぐらい上ったあたりで辛くなりそこで休憩。息切れしながら残りを上がっていきました。日頃の運動不足のせいですね。

f:id:Everlasting_Journey:20200413223955j:plain

洲崎神社拝殿1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200414082707j:plain

洲崎神社拝殿2(別アングル)

 

f:id:Everlasting_Journey:20200414082737j:plain

洲崎神社本殿

 

石段を上り終えるとすぐに洲崎神社の拝殿が現れます。落ち着いた色合いの拝殿で心落ち着く感じがします。拝殿の奥には本殿があります。江戸時代の延宝期に建てられたようで、館山市文化財に指定されているそうです。

f:id:Everlasting_Journey:20200414082831j:plain

厄祓坂からの景色1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200414082610j:plain

厄祓坂からの景色2

 

拝殿への参拝が完了し、帰ろうと振り返るとオーシャンビューでした。千葉県のゆるキャラチーバ君のつま先に位置する洲崎神社からは伊豆方面を拝むことができます。空気が澄んでたらおそらく伊豆半島が見えるのではないかなと思います(たぶん)。目線を落とすと厄祓坂を見れますがなかなかの勾配だな改めてと思いました。坂を下り社務所へ。

 

参拝した後にいただいた御朱印です。

f:id:Everlasting_Journey:20200414082943j:plain

洲崎神社御朱印

 

字体が力強くて好きです。金色の菊の印も珍しいなと思いました。

以上が洲崎神社参拝記録になります。

 

参拝後、近くに洲崎灯台があるということを観光案内の看板で見たので歩いて向かいました。10分くらい歩くと灯台に着きます。洲崎灯台海上保安庁の管轄で一般の人が入ることはできません。灯台がある広場から景色を撮ってみましたので取り合えず載せていきます。

f:id:Everlasting_Journey:20200414083112j:plain

洲崎灯台広場からの景色1(神奈川側)

 

f:id:Everlasting_Journey:20200414083149j:plain

洲崎灯台広場からの景色2(伊豆大島側)

 

f:id:Everlasting_Journey:20200414083226j:plain

洲崎灯台広場からの景色3(東京湾側)

 

f:id:Everlasting_Journey:20200414083354j:plain

洲崎灯台広場

 

f:id:Everlasting_Journey:20200414083432j:plain

洲崎灯台広場からの景色4(伊豆大島側)

 

f:id:Everlasting_Journey:20200414083542j:plain

洲崎灯台広場からの景色5(神奈川側)

 

f:id:Everlasting_Journey:20200414083611j:plain

洲崎灯台広場からの景色6(館山内陸側)

 

f:id:Everlasting_Journey:20200414083637j:plain

洲崎灯台広場からの景色7(伊豆大島側)

 

f:id:Everlasting_Journey:20200414083705j:plain

洲崎灯台

 

色々撮りましたが特に気に入っているのが↓の写真です。天候はあまり良くないのですが、雲の切れ目から夕日が見えていて伊豆大島を照らしています。RPGで出てくる伝説の島みたいな感じがあるなと思って撮影していました。

f:id:Everlasting_Journey:20200414083807j:plain

夕暮れ時の伊豆大島1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200414083829j:plain

夕暮れ時の伊豆大島2

 

一宮巡りというタイトルを付けておきながら全く関係のない伊豆大島の画像をアイキャッチ画像に指定してしまいました笑

 

何枚も撮影して満足したので帰ろうとしたのですが、バスの本数が少なく1時間ぐらい待つことになりました。ただ真冬の海沿いは風が非常に冷たくて耐え切れずタクシーを呼んでしまいました。タクシーを凍えながら待っていましたが、6組ぐらい灯台を訪れていてアクセスは良くないけれども、それなりに人は来るもんだなあと思っていました。その後タクシーが来て館山駅に戻り、さらに電車に乗って数時間かけ帰りました。

 

【総括】

千葉県にある安房國一宮安房神社洲崎神社を訪れました。安房神社は敷地が大きくゆったりとした空気が流れていてリフレッシュのために訪れるのが良いかと思います。洲崎神社は立派な石段を上るのは大変ですが、海を拝むことのできる景色は是非見てもらいたいです。

一方、この2社を訪れるときに考慮しておくべきことが2つあります。一つ目は交通手段です。館山駅に行くのがまず大変で、その後の交通手段も乏しいので計画を練ってから行くのをオススメします。もう一点は2社とも素晴らしい神社ですが、この2社だけで1日過ごすのは厳しいので近辺の観光スポットと合わせて観光するのが良いと思います。あらかじめ他に行きたいスポットを探していくのをオススメします。個人的に魚介は美味しいので食べてみると良いですよ。

最後に1つ、この旅で感じたことを記載します。館山駅からタクシーで移動しましたが、多くの一軒家で屋根にブルーシートが張られていました。台風15号で屋根を飛ばされてしまう出来事があったためです。台風が来てから3ヶ月以上経っていたのにその爪痕が残っていて改めて甚大な被害だったのだと痛感しました。一刻も早い復興を願うばかりです。

 

以上が”【全国一宮巡り】安房國編”でした。

拙い上に長文になってしまい申し訳ありませんでしたが、ご覧いただきありがとうございました。書いた内容が間違っているとかあればコメントでご指摘いただければと思います。

【全国一宮巡り】周防國・長門國(山口県)編

今回は昨年の10月に参拝した周防國一宮玉祖神社と長門國一宮の住吉神社を訪問したことについて書いていこうと思います。

 

目次

・概要

・旅記録

・総括

 

 

【概要】

周防國一宮

  社名:玉祖神社

  参拝日:2019年10月6日

  主祭神:玉祖命

  所在:山口県防府市大字大崎

f:id:Everlasting_Journey:20200215002325j:plain

玉祖神社拝殿

 

主祭神三種の神器の一つとして知られる八尺瓊勾玉を造ったと言われる玉祖命です。720年に書かれた日本書紀に記載が残るほど、歴史のある神社のようです。日本書紀には当時の景行天皇が、九州にいた熊襲と呼ばれる勢力を征伐する際に戦勝祈願したと記載があり、今でも戦勝祈願の御利益があると信仰を集めています。他には平和祈願の御利益もあるとのこと。また、玉にまつわる神社であることから宝石・眼鏡・カメラ・時計業者からも信仰されているようです。

 

 

長門國一宮

  社名:住吉神社

  参拝日:2019年10月6日

  主祭神:住吉三神

               応神天皇

               武内宿禰命

               神功皇后

               建御名方命

  所在:山口県下関市一の宮住吉一丁目

f:id:Everlasting_Journey:20200215111403j:plain

住吉神社本殿

 

住吉神社は本殿が五殿あり、それぞれに祭神を祀っています。住吉三神神功皇后三韓征伐を導いた。応神天皇神功皇后の子で、在位中は渡来人との交流が増え、大陸文化を輸入が盛んになったとのこと。武内宿禰命三韓征伐に功績があり、紀氏や蘇我氏の先祖となった人物。建御名方命は日本神話に出て来る神で、国譲りに登場し、建御雷神と争って破れ、降参したことで知られています。この神社の御利益は航海安全や商売繁盛とのこと。源頼朝や戦国時代に当地を支配した大内氏、毛利氏の寄進を受けたそうです。

 

 

【旅記録】

前記事で備後國一宮の吉備津神社参拝について紹介しました。その後、福山駅に戻った後、新幹線で新山口駅に向かうところで終わりました。

everlasting-journey.hatenadiary.com

 

吉備津神社の後、周防國一宮の玉祖神社に行こうと思ってたので山口県防府駅を目指しました。新山口駅の新幹線ホームから在来線ホームへの乗り換え時間が殆ど無く、急いで在来線ホームへ向かいましたが、間に合わず30分くらい待たされるはめに…。ぼーっと待っていたら電車が来たので乗車、15分くらいで防府駅に着きました。電車内で玉祖神社のアクセスを見ていましたが、徒歩45分と中々の距離。時間があれば歩くのですが、旅先では時間が惜しいので、タクシーに乗りました(バスもあるみたいですが本数が少ないようです)。道中はタクシー運転手の方とずっと話をしていました。山口の観光地の話、防府伊集院静の出身地で、防府にも夏目雅子の墓があるとのこと。また、御朱印巡りのため、玉祖神社に向かう客をよく乗せるとのことでした。そんな話をしていると玉祖神社に着きました。

f:id:Everlasting_Journey:20200215111831j:plain

玉祖神社 鳥居

 

f:id:Everlasting_Journey:20200215112031j:plain

玉祖神社 神門

 

タクシーで行ってみて改めて徒歩で行かなくてよかったと思う距離でした。タクシーを鳥居の前に止めてもらい、近くの駐車スペースて待っててもらうことにしました。私は鳥居と神門で一礼し先に進みます。

f:id:Everlasting_Journey:20200215112206j:plain

玉祖神社拝殿正面

 

f:id:Everlasting_Journey:20200215112247j:plain

玉祖神社拝殿

 

神門の先には拝殿があります。屋根はシンプルな形をしています。

f:id:Everlasting_Journey:20200215112326j:plain

拝殿と本殿

 

f:id:Everlasting_Journey:20200215112353j:plain

境内の様子

 

境内に人はいませんでしたので、ゆっくりと参拝・写真撮影できました。

 

拝殿に参拝した後にいただいた御朱印です。宮司さんは居られないので、書き置きの御朱印をいただきました。六日の字は私が書いたので下手です。書くの失敗しました…

f:id:Everlasting_Journey:20200218002844j:plain

玉祖神社御朱印

 

以上が周防國一宮の玉祖神社参拝記録になります。

その後タクシーで防府駅に戻ります。防府駅でタクシーの運転手の方に一宮巡りを応援していただき、お別れしました。防府駅からは在来線で新下関駅へ。新下関駅から住吉神社へは徒歩20分とのことでしたが、出張用のキャリーケースを引きずっていたので、徒歩はやめてタクシーで向かいました。

f:id:Everlasting_Journey:20200215113055j:plain

住吉神社 大鳥居

 

f:id:Everlasting_Journey:20200215113127j:plain

大鳥居(別アングル)

 

タクシーで5分くらい行くと、道沿いに大きな鳥居が見えてきましたので、タクシーを下車しました。玉祖神社と比べてアクセスはだいぶ良いと思います。

f:id:Everlasting_Journey:20200215113156j:plain

太鼓橋

 

大鳥居で一礼し中へ。正面には朱い欄干の太鼓橋があります。太鼓橋の先には…

f:id:Everlasting_Journey:20200215113425j:plain

石段と楼門

 

石段があります。石段を上ると朱色の楼門が見えています。この楼門は登録有形文化財になっています。石段の段数は多くないのですが、キャリーケースを持ち運んだので疲労しました。

f:id:Everlasting_Journey:20200215113501j:plain

青銅製狛犬

 

石段の脇には青銅製の狛犬が鎮座しています。横に説明の掲示があったので、ここでの説明は省略しますが、確かに青銅製は見たことがない気がします。あとは、鼻の穴の大きさが目につきました笑

f:id:Everlasting_Journey:20200215113536j:plain

楼門から見る拝殿

 

石段を上り終えると、見事に朱い楼門があり、さらにその先に見えた拝殿も朱色でした。

f:id:Everlasting_Journey:20200215113639j:plain

拝殿

 

f:id:Everlasting_Journey:20200215114051j:plain

拝殿正面

 

楼門から入り拝殿の目の前に行きました。朱色の目立つ建物です。戦国時代に中国地方の雄 毛利元就により建立されたもので、重要文化財に指定されています。正面から向かって奥行き方向に長い拝殿は珍しい形とのこと。拝殿を一通り眺めた後、参拝しました。

f:id:Everlasting_Journey:20200215113752j:plain

 本殿(正面からみて左側)

 

f:id:Everlasting_Journey:20200215113720j:plain

本殿(正面から見て左側2)

 

f:id:Everlasting_Journey:20200218064329j:plain

本殿(正面から見て右側)

 

f:id:Everlasting_Journey:20200215113845j:plain

本殿(正面から見て右側2)

 

f:id:Everlasting_Journey:20200215113922j:plain

本殿

 

拝殿の奥に本殿がありました。本殿は今まで見てきた神社にはない5つの社殿が連なった特徴的な形式をしていました。調べると社殿同士の隙間は相の間で繋げられており、九間社流造の形式をしているんだとか。その上で、本殿正面に千鳥破風が設けられているのが異例とのことです。国宝にも指定されています。楼門や拝殿と異なり、朱色を殆ど使用していないためか、境内において存在感を強めていて、建物に力強い印象を感じました。

f:id:Everlasting_Journey:20200215113947j:plain

楼門の裏側

 

f:id:Everlasting_Journey:20200215114016j:plain

神社脇の池

 

参拝を済ませた後、境内の写真をポロポロと撮りました。

 

 拝殿にて参拝した後にいただいた御朱印です。

f:id:Everlasting_Journey:20200218003404j:plain

住吉神社御朱印

 

以上が住吉神社参拝記録になります。

参拝を終えて次の日からの出張先のホテルに行っても良かったのですが、せっかく下関に来たのでふぐを食べたいと思い立ち、近くのバス停から下関駅へ向かいます。

f:id:Everlasting_Journey:20200215114158j:plain

下関駅

 

バスで下関駅に着きます。歴史的にも有名な地なので非常テンションが上がっていました。バス車内で検索して気になった店舗を見つけていましたので、バス下車後すぐ近くの大丸に入りました。

f:id:Everlasting_Journey:20200215114244j:plain

春帆楼茶寮

 

伊藤博文が愛し、下関条約が締結されたふぐ料理の名店 春帆楼の味をリーズナブルに味わえる春帆楼茶寮を訪れました。

f:id:Everlasting_Journey:20200215114313j:plain

 茶寮ふぐ御膳

 

春帆楼茶寮の中でも推されていた茶寮ふぐ御膳をいただきました。とらふぐの薄造り、ふぐ汁、ふぐの天ぷら、ふぐ飯といったふぐだらけなのにお値段は2530円と非常にリーズナブル。大変美味しかったです。

f:id:Everlasting_Journey:20200215114342j:plain

 獺祭

 

ふぐ料理のお供には山口が誇る名酒獺祭わ選びました。優しい甘さでグビグビと飲めてしまいます。すぐに飲みきってしまったため、調子に乗ってふぐのひれ酒も頼んでしまいました。ひれ酒が来た際に披露された点火パフォーマンスを見て思ったのですが、全国どこのお店も共通で点火パフォーマンスをやっているのでしょうか、気になります。ほろ酔いで、お腹もいっぱいになり、お店を後にしました。

f:id:Everlasting_Journey:20200215114440j:plain

 夕暮れ時の下関駅

 

f:id:Everlasting_Journey:20200215114505j:plain

下関駅

 

f:id:Everlasting_Journey:20200215114535j:plain

 下関駅のホームからの眺め

 

さすが有名な都市の中心駅だけあって駅前は栄えています。下関駅の隣駅はもう九州っていうことが関東に住んでいる私からしたら全く想像もつかない感覚でした。

下関駅を後にし、山口県内の出張先に向かいました。

 

おまけ

f:id:Everlasting_Journey:20200215114614j:plain

 山口県のローカルうどん屋 どんどん

 

f:id:Everlasting_Journey:20200215114641j:plain

 肉玉うどん

 

f:id:Everlasting_Journey:20200216113110j:plain

 かつ丼

 

山口県の出張で泊まったホテルの近くにあった山口県ローカルのうどん屋「どんどん」に来店しました。幼い頃山口県に旅行に来たことがあり、その時食べた思い出があったので、懐かしい気持ちになり、出張中毎日通いました笑  うどんを注文すると大量のネギが付いてくるのが特徴です。ネギ好きの私としては嬉しい限りです。このどんどんは、出張先の人曰く山口県民のソウルフードと言っていました。確かにうどんも美味しいですが、かつ丼もオススメです。山口県に来たら是非食べて見て下さい。

 

【総括】

山口県にある一宮、玉祖神社と住吉神社を訪れました。周防國一宮の玉祖神社は防府市にあってアクセスは良くないものの、三種の神器八尺瓊勾玉に関係する由緒正しい神社です。日本神話が好きな人にオススメします。

長門國一宮の住吉神社は日本三大住吉の一つとされる神社です。多くの建物に朱色を用いているので華やかですが、本殿では朱色を用いておらず、建物の力強さみたいな物を感じ、その対比がとても印象的でした。本殿の形式も珍しく見所が多かったです。新幹線が停車する新下関駅が最寄りで、歩きでも行ける距離というアクセスの良さ、是非旅行客の方に行っていただきたいと思います。

 

以上が”【全国一宮巡り】周防・長門國編”でした。

拙い上に長文になってしまい申し訳ありませんでしたが、ご覧いただきありがとうございました。書いた内容が間違っているとかあればコメントでご指摘いただければと思います。

【全国一宮巡り】備後國(広島県)編

今回は昨年の10月に参拝した備後國一宮の吉備津神社を訪問したことについて書いていこうと思います。

 

目次

・概要

・旅記録

・総括

 

 

【概要】

  社名:吉備津神社

  参拝日:2019年10月6日

  主祭神:大吉備津彦命

  所在:広島県福山市新市町宮内

f:id:Everlasting_Journey:20200212203835j:plain

吉備津神社本殿

 

主祭神備前國一宮の吉備津彦神社、備中國一宮の吉備津神社と同様に大吉備津彦命です。御利益は、国家安寧、五穀豊穣、交通安全等があるそうです。境内に多数の摂末社があることも特徴です。この神社にまつわる面白い話があります。10月は全国の神々が出雲大社に集まるということは有名ですが、ある時の10月に吉備津彦命だけ欠席したため、出雲大社大国主命は2人の使者を差し向けたところ、使者たちは備後國でもてなしを受けて、出雲へ帰ることなく吉備津彦命の護衛となり当地に留まった。それがこの神社に2つある随神門の由来と伝えられているそうです。

 

 

【旅記録】

前記事で備中國一宮の吉備津神社岡山城・後楽園訪問について紹介しました。その後、広島県福山市に移動したところで終わりました。

everlasting-journey.hatenadiary.com

 

朝の7時半前にホテルをチェックアウトして福山駅へ。

f:id:Everlasting_Journey:20200212212256j:plain

朝の福山駅

 

f:id:Everlasting_Journey:20200212212343j:plain

福山駅のホームから見える福山城

 

福山駅から福塩線に乗車し、新市駅に向かいます。ちなみにホームからは福山城が真ん前に見えます。福塩線の車中はこの路線を通学で使っている高校生が殆どで、それ以外の一般の利用客は少なかったです。40分ぐらい電車に揺られると新市町に着きます。

f:id:Everlasting_Journey:20200212225845j:plain

新市駅前の様子

 

駅前は長閑でした。降りる人も数人でしたね。

備後一宮の吉備津神社は駅近くにはなく、神社近くへ行くバスもあるみたいですが本数が少ないので歩いて向かいます。

f:id:Everlasting_Journey:20200212225951j:plain

御池

 

20分ほど歩くと道沿いに大きな池が見えてきます。

f:id:Everlasting_Journey:20200212231642j:plain

摂末社厳島神社

 

その池(御池と呼ぶみたい)に隣接する形で吉備津神社摂末社厳島神社がありました。

f:id:Everlasting_Journey:20200212230700j:plain

御池沿いの吉備津神社の看板

 

この辺りで吉備津神社は「いっきゅうさん」と呼ばれ親しまれているようです。

f:id:Everlasting_Journey:20200212230625j:plain

吉備津神社の案内板

 

f:id:Everlasting_Journey:20200212230746j:plain

吉備津神社の鳥居遠景

 

f:id:Everlasting_Journey:20200212230814j:plain

大鳥居

 

看板などの表示があったので吉備津神社があることは分かりましたが、看板が無ければ確実に通り過ぎていました。それだけ街中に溶け込んでいます。

f:id:Everlasting_Journey:20200212230839j:plain

下随神門

 

大鳥居を抜けてすぐ下随神門があります。福山市の指定文化財で、18世紀中頃に建てられたと考えられているそうです。

f:id:Everlasting_Journey:20200212230905j:plain

階段と上随神門

 

下随神門を通ると階段があります。段数はさほど多くないので疲れずに上れました。

f:id:Everlasting_Journey:20200212231132j:plain

上随神門と神楽殿

 

階段を上るともう一つの随神門があります。その先には神楽殿が見えます。

f:id:Everlasting_Journey:20200212231201j:plain

楽殿

 

この神楽殿は1648年に福山藩主水野勝成により建て替えられたそうで、屋根以外は建て替え当時のままで非常に価値のある歴史的建造物だそうです。そのためか広島県指定重要文化財になっています。

ちなみに奥に見えるブルーシートは拝殿で改修中?か何かで見ることはかないませんでした。さらに上に行きます。

f:id:Everlasting_Journey:20200212231226j:plain

本殿

 

拝殿を回り込むと本殿が見えて来ます。本殿は国の重要文化財で、こちらも1648年に水野勝成によって建てられました。唯一私が理解している形式の入母屋造をしていました。調べてみると江戸時代の建築なのに室町様式を織り込んでいるという点が特徴的とのことです。

f:id:Everlasting_Journey:20200212231533j:plain

馬の像

 

本殿横には馬の像が置かれていました。由緒についてはいまいちわかりませんでした。

 

 本殿にて参拝した後にいただいた御朱印です。

f:id:Everlasting_Journey:20200214230046j:plain

吉備津神社御朱印

 

以上が吉備津神社参拝記録になります。

参拝が終わり、最寄りの新市駅へ徒歩で帰り、福山駅に戻ります。次の目的地は山口県だったので、新幹線に乗り、新山口駅へ向かいました。

 

【総括】

吉備津神社は様々な文化財がある歴史的な神社でした。昔ながらの建築に詳しい人はおそらく垂涎ものだと思います。詳しくない私からしても全国でも珍しく随神門が2つある由来などの面白い逸話に触れることができて勉強になりました。広島県の一般的な観光地からは離れていますが、歴史に興味がある方には訪れていただきたいと思います。

 

以上が”【全国一宮巡り】備後國編”でした。この続編の周防・長門國編は別記事にします。

拙い上に長文になってしまい申し訳ありませんでしたが、ご覧いただきありがとうございました。書いた内容が間違っているとかあればコメントでご指摘いただければと思います。

【全国一宮巡り】備中國(岡山県)編【城巡り】

今回は昨年の10月に参拝した備中國一宮の吉備津神社岡山城・後楽園(こちらは備前だが…)を訪問したことについて書いていこうと思います。

 

目次

・概要

・旅記録

・総括

 

 

【概要】

  社名:吉備津神社

  参拝日:2019年10月5日

  主祭神:大吉備津彦命

  所在:岡山県岡山市北区吉備津

f:id:Everlasting_Journey:20200129083004j:plain

吉備津神社拝殿・本殿

 

主祭神備前國一宮の吉備津彦神社と同様に大吉備津彦命です。吉備津彦命は281歳まで生きたという伝説から長寿の御利益があると言われています。他の御利益は、縁結び、家庭円満等があるそうです。元々は吉備國の総鎮守とされていましたが、吉備國が備前、備中、備後の3國に分割されたことにより、備中國一宮となったようです。

 

【旅記録】

前記事で備前國一宮の吉備津彦神社を紹介しましたが、吉備津彦神社を参拝した後、徒歩で隣駅が最寄の備中國一宮 吉備津神社に向かいました。

everlasting-journey.hatenadiary.com

 

吉備津彦神社を出て少し歩くと、道端に看板があります。

f:id:Everlasting_Journey:20200201091533j:plain

吉備の中山に関する看板

 

吉備津彦神社と吉備津神社のすぐ近隣にあり、神体山とされる吉備の中山について紹介していました。説明は看板に書いてあるので省きます。私は中山に隣接するサイクリングロードを歩きました。サイクリングロードには歩道はないため、少し危ないかなと思いました。また、道中民家は少ないため歩行者の気配はなく、ホテルの廃墟もあって夜だと真っ暗になることが想像でき、歩行者向きじゃないなとも思いました。そんな道も進んでいくとやがて民家は増えてきます。出発してから20分くらい歩くと吉備津神社に着きます(道中の写真は撮り忘れました)。

f:id:Everlasting_Journey:20200201092345j:plain

吉備津神社の入口

 

f:id:Everlasting_Journey:20200201092855j:plain

北随神門

 

吉備津神社に着くと工事の業者さんらしき方が複数名。なんだろうと思ってたら北随神門が工事中だったようです。国の重要文化財だったみたいでその姿を拝めなくて残念でした。流石に備中國一宮だけあって参拝客はなかなか多かったです。工事中の門へ繋がる階段はそれなりの段数がありましたが、頑張って休まずに上りきりました。息切れがして辛かったです。階段を上るとすぐに拝殿・本殿に着きます。

f:id:Everlasting_Journey:20200201093733j:plain

拝殿・本殿正面

 

f:id:Everlasting_Journey:20200201095147j:plain

拝殿・本殿と授与所

 

神社の構成で興味深いと思ったのは、本殿と授与所の屋根が繋がっていることです。今迄に見たこと無かったのですが、他にも同じような構成の神社ってあるんですかね。本当は参拝客の方を写したく無かったのですが、人が途切れなかったので写してしまいました。

f:id:Everlasting_Journey:20200201094627j:plain

拝殿・本殿外観1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200201094946j:plain

拝殿・本殿外観2

 

f:id:Everlasting_Journey:20200207131844j:plain

拝殿・本殿外観3

 

f:id:Everlasting_Journey:20200207131918j:plain

拝殿・本殿外観4

 

本殿の外観はカッコ良い形をしています。神社ではあまり見ない形だなと思いました。後で調べると比翼入母屋造という建築様式で吉備津神社の場合は吉備津造と呼ばれているそうです。本殿の大きさも全国有数の規模のようで、国宝にもなっているようです。

f:id:Everlasting_Journey:20200207132226j:plain

一童社

 

学業についてお参りする人が多いという一童社です。

本殿近くをウロウロした後、吉備津神社の名所として有名な廻廊に向かいました。

f:id:Everlasting_Journey:20200207132257j:plain

廻廊1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200207132415j:plain

廻廊2

 

f:id:Everlasting_Journey:20200207132446j:plain

廻廊3

 

f:id:Everlasting_Journey:20200207132514j:plain

廻廊4

 

f:id:Everlasting_Journey:20200207132551j:plain

廻廊5

 

f:id:Everlasting_Journey:20200207132716j:plain

外から見た廻廊

 

かなり立派な廻廊で、長さは360m程度あるみたいです。途中に休憩用なのかベンチがあったのが廻廊とミスマッチな感じがして面白かったです。訪れた時は人が少なかったので、写真も撮りやすかったのは幸いでした。こういう廻廊ってアップダウンなく、一直線に造られているものだと思っていたのですが、起伏があったのが意外でした。廻廊の端まで行った後、外に出て廻廊を見直すと改めてその長さを実感しましたね。

f:id:Everlasting_Journey:20200207132748j:plain

中庭

 

f:id:Everlasting_Journey:20200207132818j:plain

普賢院(正面の建物)

 

吉備津神社のすぐ隣には普賢院というお寺がありました。時間がなくて訪ねませんでしたが規模は大きそうでした。

f:id:Everlasting_Journey:20200207132902j:plain

参道

 

f:id:Everlasting_Journey:20200207132933j:plain

鳥居

 

参拝が終わり、最寄りの吉備津駅へ。電車の時間が迫っていたので早歩きで向かいました。参道は見通しが良く、遠くに見える景観もよかったので歩いていて心地よかったです。以上が吉備津神社参拝記録になります。

 

拝殿にて参拝した後にいただいた御朱印です。

f:id:Everlasting_Journey:20200209115259j:plain

吉備津神社御朱印

 

10分弱歩くと吉備津駅に着きます。そこから吉備線に乗り、この旅三度の岡山駅へ。岡山県の名所と言えば、後楽園。ということで岡山駅からバスに乗って後楽園に向かいます。後楽園最寄りのバス停で下車し、入場料を払い園内へ。

f:id:Everlasting_Journey:20200207134104j:plain

後楽園入口の案内図

 

訪れた10月は案内図の花ごよみを見ると、どの花もシーズンでないそうです笑

f:id:Everlasting_Journey:20200207134129j:plain

園内の歩道1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200207134159j:plain

園内の歩道2

 

f:id:Everlasting_Journey:20200207134232j:plain

園内の様子

 

このような庭園で芝生という表現が適切か分かりませんが、流石に綺麗に整えられています。

f:id:Everlasting_Journey:20200207134310j:plain

沢の池1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200207134345j:plain

沢の池の錦鯉

 

園内の中央には大きな池があります。沢の池と呼ぶそうです。錦鯉がたくさんいて海外の観光客が餌やりをしていました。

f:id:Everlasting_Journey:20200207134430j:plain

沢の池に浮かぶ中の島

 

中の島には茶屋があります。ちょうどお客さんを見送るタイミングを見かけたのですが、店員さんが非常に丁寧なお辞儀をされていたのが印象的でした。

f:id:Everlasting_Journey:20200207134505j:plain

沢の池2

 

f:id:Everlasting_Journey:20200207134711j:plain

沢の池3

 

美的センスに乏しい私でも美しい庭園であることがわかります。何月に行くのが1番良いのでしょうね。4年ぐらい前に偕楽園に行ったとき、梅のシーズンでもなければ何も咲いていない時期に行って、がっかりしてしまったことがありました。庭園にも良い時期、悪い時期というものがあるんだなと学習したのですが、今回訪れた後楽園は安定していつも美しい庭園なんだろうなと感じました。ちなみに偕楽園については梅のシーズンにリベンジしに行きたいと思ってます。

f:id:Everlasting_Journey:20200207134740j:plain

唯心山からの景色

 

園内にある小高い山は唯心山といいます。唯心山からは園内を見渡せてよい眺めだったのですが、撮った写真を見て自分には写真センスがないなぁと思い知らされました笑

f:id:Everlasting_Journey:20200207134820j:plain

延養亭

 

藩主の居間として使われた延養亭です。室内は一般公開されておらず、たまに期間限定で公開されることがあるみたいです。調べてみると延養亭から園内を見ると良い景色が拝めるみたいですね。

f:id:Everlasting_Journey:20200207134854j:plain

花葉の池

 

延養亭の近くには蓮の葉が生い茂る花葉の池があります。見頃の夏には蓮の花が咲いてきれいらしいです。

以上が後楽園訪問です。これまでに偕楽園兼六園は訪問したことがあったので今回で日本三大庭園を制覇したことになります。

 

後楽園を後にし、すぐ隣の岡山城へ向かいます。

f:id:Everlasting_Journey:20200207135125j:plain

木々の隙間から垣間見る岡山城

 

f:id:Everlasting_Journey:20200207135203j:plain

岡山城入口

 

岡山城は後楽園と並ぶ岡山市内の観光スポットであり、隣り合っていることもあって観光客、特に外国の方が多かったですね。

f:id:Everlasting_Journey:20200207135259j:plain

廊下門

 

後楽園の方から岡山城に進むと廊下門に辿り着きます。廊下門は門の上屋が藩主の住居と藩庁をつなぐ廊下の役割があったから、その名前がつけられたそうです。ちなみに廊下門の前に忍者のコスプレをした人が佇んでいました。何をしたかったのかはよくわかりませんでしたが・・・。この門をくぐると表書院と呼ばれた藩庁があったエリアに出ます。

f:id:Everlasting_Journey:20200207135335j:plain

不明門1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200207135407j:plain

 不明門2(別アングル)

 

表書院跡地を歩いていると次の門が見えてきます。不明門(あかずのもん)と呼ばれています。この門の先は藩主が住む御殿となっており、限られた人以外に門を開けられることがなかったことから、「あかずの門」と呼ばれたそうです。

f:id:Everlasting_Journey:20200207135508j:plain

不明門近くからの景色1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200207135556j:plain

不明門からの景色2

 

表書院跡地のある場所は少し高台になっているので、見通しが良かったです。写真2枚目には県立図書館や県庁が写ってるみたいです(分かりにくくて申し訳ないです)。

f:id:Everlasting_Journey:20200207135644j:plain

岡山城天守閣1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200207135713j:plain

岡山城天守閣2

 

不明門を通ると天守閣が間近に見えてきます。昔から戦国時代が好きで資料集とかで岡山城の外観を知ってましたが、やはり天守閣の形がカッコ良いですよね。黒色なのも良し。この外観から岡山城は烏城とも言われています。岡山城天守閣は豊臣五大老の一人で宇喜多秀家によって建てられました。天守閣の建築に合わせて、堀の役割を担わせるため近くを流れる旭川の流路を変えさせる大規模な改修事業は8年間にも及んだそうです。ちなみに宇喜多直家・秀家親子は戦国大名の中でもかなり好きな方です。直家は謀略を駆使し成り上がっていくのに対して、秀家は豊臣秀吉に期待されて五大老にまでなった貴公子タイプでまったくキャラクターが違うのが面白い。歴史シミュレーションゲームをやってても必ず家臣にするようにしています。直家にはたまに謀反を起こされますが…。脱線してしまいましたが、期待を胸に天守閣に入ります。

f:id:Everlasting_Journey:20200207135809j:plain

天守閣展望エリアからの眺め1

 

f:id:Everlasting_Journey:20200207135832j:plain

天守閣展望エリアからの眺め2

 

天守閣の中は観光客向けに色々綺麗に整備されていて、エレベーターまでありました。正直昔ながらの急な階段とかがある城が好きな私としては少し残念。ただ様々な人に楽しんでもらえるような工夫のおかげか、多くの観光客が訪れていました。エレベーターは使わず、階段を上って展示を見た後、最上階の展望エリアへ。岡山市街を見渡すことができます。規模の大きな街であることがわかります。展望エリアで見ていると、上でも書きましたが旭川岡山城の防御を担っていることが見て取れます。岡山の街の眺めを楽しんだあと、階段を降り岡山城を後にし、バスで岡山駅に向かいました。

 

岡山駅に着いたらお腹が空いていたので、良いお店がないか駅ビルを彷徨いました。瀬戸内の海の幸を食べたかったので、お寿司屋さんに行くことにしました。

f:id:Everlasting_Journey:20200207140020j:plain

吉備の國(寿司屋)

 

f:id:Everlasting_Journey:20200207140043j:plain

炙りさわら丼

 

駅ビル1階の寿司屋、吉備の國を訪れました。まずは握り寿司。私にとって鉄板ネタのあじ、他は岡山で御当地グルメの生さわら、ままかり、黄にら、たいらぎを食しました。どれも美味ですが、特に生さわらは感動ものです。あとこういった旅先で欠かせないのは御当地の日本酒。飲み比べセットという3種の日本酒が飲めるセットを頼み、楽しませていただきました。ここまでは写真なしでお届けしております。締めは炙りさわら丼。元々さわらにある旨味に炙ったことで出てくる香ばしさが足されて非常にご飯が進みます。ご馳走様でした!

 

岡山で夕食を食べた後、次の目的地広島県福山市に向かうべく、在来線に乗り込みのんびりと移動しました。

f:id:Everlasting_Journey:20200212202822j:plain

福山駅

 

f:id:Everlasting_Journey:20200207140244j:plain

福山駅前ホテルからの眺め

 

岡山駅から福山駅まで在来線では1時間程度。意外に近かったです。福山に着いたらお腹は空いていなかったのですが、御当地グルメを食べなければという使命感から駅近の尾道ラーメン 一丁というお店に行きました。背脂が浮かんでいて濃厚な味わい。飲み会の後の〆にぴったりだと思いました。人気店のようで、店内に空席はありませんでした。ちなみに写真は撮っていません。

食べ終えた後はホテルに戻り、翌日の観光に向けて早めに就寝しました。

 

【総括】

今まで様々な神社を巡ってきましたが、吉備津神社はその中でもかなり特徴的で印象に残る神社でした。非常に長い廻廊と特殊な形をしていてカッコ良い吉備津造の拝殿・本殿。境内も広く見所多い場所でした。岡山に来た時には是非吉備津彦神社と合わせて立ち寄って欲しいと思います。

岡山城・後楽園は言及するまでもなく岡山の観光名所です。岡山城は有名な宇喜多氏、池田氏の居城で歴史好きには堪らない拠点でしょうし、後楽園は三大庭園の一角を担うだけあって非常に立派でした。駅からは少し遠いですが、中国地方に旅行に行く皆さまは足を運んでみて下さい。

 

以上が”【全国一宮巡り】備中國編【城巡り】”でした。この続編の備後國編は別記事にします。

拙い上に長文になってしまい申し訳ありませんでしたが、ご覧いただきありがとうございました。書いた内容が間違っているとかあればコメントでご指摘いただければと思います。

【全国一宮巡り】備前國(岡山県)編

今回は昨年の10月に参拝した備前國一宮の吉備津彦神社について書いていこうと思います。

 

目次

・概要

・旅記録

・総括

 

 

【概要】

  社名:吉備津彦神社

  参拝日:2019年10月5日

  主祭神:大吉備津彦命

  所在:岡山県岡山市北区一宮

f:id:Everlasting_Journey:20200126082539j:plain

吉備津彦神社渡殿と本殿

 

主祭神大吉備津彦命は第七代孝霊天皇の皇子で、今の岡山県広島県東部等にあった吉備国を平定した人物。桃太郎のモデルになり、吉備国にいた温羅という鬼を退治したと言われているそうです。御利益は金運上昇、商売繁盛、縁結び、子宝等様々なものがあります。また、吉備津彦神社は朝日の宮とも言われています。これは夏至の日に正面の鳥居から日が昇り、神殿の鏡に日が差し込むことが由来になっているとのことです。

 

【旅記録】

以前の記事で美作國一宮の中山神社に訪れましたが、その続きです。

 

everlasting-journey.hatenadiary.com

 

中山神社の最寄りの津山駅から津山線岡山駅へ移動し、そこから吉備線に乗り換え備前一宮駅に行きました。駅を出て、すこし歩くと大きな鳥居が見えてきます。

f:id:Everlasting_Journey:20200126085141j:plain

吉備津彦神社の鳥居

 

f:id:Everlasting_Journey:20200126085216j:plain

正面参道

 

鳥居から進むと神池に挟まれた一本道の参道があります。綺麗に整えられていて清潔感のある参道でした。

f:id:Everlasting_Journey:20200126085313j:plain

随神門

 

参道にある太鼓橋を渡ると岡山市指定文化財の随神門が見えてきます。

f:id:Everlasting_Journey:20200126085410j:plain

拝殿

 

随神門をくぐると階段があり、拝殿が見えてきます。段数は少なめで、運動不足な人にも優しい階段となっています。階段を上って左側に御朱印をいただける場所があります。

f:id:Everlasting_Journey:20200126085517j:plain

石造大燈籠

 

階段を上る前に横に目をやると大燈籠がありました。岡山市指定文化財で日本一の大きさの燈籠とのこと。確かになかなかお目にかかれない立派な大きさのものでした。この燈籠は天下泰平を祈る人々の寄付により建立されたとのこと。境内にもう一基ありました。

f:id:Everlasting_Journey:20200126085551j:plain

吉備津彦神社本殿

 

拝殿の近くを歩いていると、本殿を拝むことができます。本殿は岡山藩主の池田綱政の代に完成したとのこと。吉備津彦神社のHPを見ると、吉備国の神社建築に見られる流造という建築手法で、本神社も建てられているそうです。こういう記事を書いていると神社建築について勉強しなければと思いますね。一目見て”〇〇造りだ”みたいに即答できるようになりたいです。

f:id:Everlasting_Journey:20200126085634j:plain

平安杉

 

拝殿近くに非常に立派な御神木が生えています。平安杉と呼ばれ樹齢千年を超える吉備津彦神社のシンボルと言われているようです。

 

他にも境内には、摂社の子安神社や多くの末社がある規模の大きな神社でした。特徴的なのは鬼として伝わる温羅の御魂を祀った温羅神社もあったことです。温羅は悪い一面だけでなく、吉備国に文化をもたらすという善の面も持ち合わせていたみたいです。

 

拝殿にて参拝をした後、御朱印をいただきました。

f:id:Everlasting_Journey:20200129010531j:plain

吉備津彦神社御朱印

 

御朱印をいただいた後、すぐ近く(隣駅)に備中國一宮 吉備津神社があるので、歩いて向かいました。

 

【総括】

吉備津彦神社は広い境内の中に、立派な社殿、巨大燈籠、平安杉等の見所も多く、桃太郎伝説にも関わりがある由緒ある神社です。岡山駅からは非常にアクセスが良く、近隣の吉備津神社と合わせて岡山県観光の軸になりうるスポットだと思います。岡山県に旅行に行く際には是非とも立ち寄ってみてください。

 

以上が”【全国一宮巡り】備前國編”でした。この続編の備中國編は別記事にします。

拙い上に長文になってしまい申し訳ありませんでしたが、ご覧いただきありがとうございました。書いた内容が間違っているとかあればコメントでご指摘いただければと思います。

【全国一宮巡り】美作國(岡山県)編【城巡り】

今回は今年の10月に参拝した美作國一宮の中山神社と岡山旅行について書いていこうと思います。今回の記事は「全国一宮巡り」シリーズの記事になっています。

 

目次

・概要

・旅記録

・総括

 

 

【概要】

  社名:中山神社

  参拝日:2019年10月5日

  主祭神:鏡作神

  所在:岡山県津山市一宮

f:id:Everlasting_Journey:20191227064519j:plain

中山神社

 

主祭神である鏡作神は日本神話に登場する石凝姥神を称えた名前で、八咫の鏡を作った神である。鋳物の神、金属加工の神として信仰されており、中山神社以外にも全国複数の神社の主祭神となっている。中山神社は岡山県内陸部の津山駅から車で20分弱かかる場所にある。津山駅は県内第3の都市で、駅の近くは賑わいもあるが、中山神社の辺りは静けさを纏っていて、厳かな雰囲気がある。

 

 

【旅記録】

10月に山口県出張に行くことになりました。今までの一宮巡りで色んな場所に行きましたが、自身が関東住みなのでどうしても中国、四国、九州は遠く、足を運べていませんでした。そのため今回の出張は千載一遇の好機として中国地方の複数の一宮を回ることを企てました。出張は月曜からでしたが、前週の金曜夜から前乗りして岡山に行きました。

 

山陽新幹線で岡山駅で下車します。ちなみに岡山県には初上陸です。

f:id:Everlasting_Journey:20191230060616j:plain

岡山駅新幹線ホーム

 

f:id:Everlasting_Journey:20191230060709j:plain

岡山駅

 

22時半ぐらいに着きましたが駅前には意外と人がいました。夜も遅かったので岡山散策は翌日にしようと思い、すぐダイワロイネットホテルへ向かい、宿泊しました。

f:id:Everlasting_Journey:20191230061326j:plain

ホテル 部屋の中

 

ベッドが二つあって一人旅には完全にオーバースペックな部屋でしたが、広くてきれいで良かったです。ここで就寝。

翌日はまずは津山に行き、その後にも他の場所へ行こうと考えていたので、早起きし、駅に向かいました。駅前は大都会岡山と呼ばれるだけあってかなり栄えていました。駅前のモモタロさんは朝陽を浴びて凛々しかったです。

f:id:Everlasting_Journey:20191230061547j:plain

桃太郎像

 

岡山駅で津山駅行きの津山線に乗車。津山線は非電化だったのでうるさいうえに、ボックスシートだったので、レトロな感じがありました。ボックスシートを進行方向を向いて座り、車窓を眺めていました。

f:id:Everlasting_Journey:20191230062443j:plain

車窓の景色

 

車窓の景色はこの写真一枚だけ撮っていたのですが、何を意図したものか覚えてません。しばらく旭川沿いを走るこの路線は良い景色を楽しめた記憶があります。

f:id:Everlasting_Journey:20191230062845j:plain

津山駅

 

1時間半弱揺られると津山駅に着きます。車窓の景色では自然が広がっていましたが、津山駅前は高いビルは少ないわりに寂れている感じはありません。

f:id:Everlasting_Journey:20191230065750j:plain

箕作阮甫像

 

駅前には津山の洋学者 箕作阮甫の像がありました。この像を見るまで知りませんでしたが、日本最初の医学雑誌を創刊したり、ペリー来航時の大統領国書を翻訳した津山が誇る偉人のようです。

美作國一宮の中山神社は駅からそこそこ距離があるのでタクシーを利用しました。タクシーの運転手のさんに津山のことを聞きました。

・日本三大神輿のある徳守神社(寄ってもらいましたがタイミングが悪く神輿は見れず)

・津山のホルモンうどん

・津山の産業事情

・津山の鉄道事情

津山について様々な話をしました。20分ぐらい乗車すると…

f:id:Everlasting_Journey:20191230064827j:plain

中山神社

 

中山神社に着きます。閑静な住宅街に位置しているので、落ち着いた雰囲気の神社でした。中山神社の鳥居は木鼻がない珍しい形をしています(中山鳥居と呼ぶそうです)。

f:id:Everlasting_Journey:20191230065339j:plain

参道

 

f:id:Everlasting_Journey:20191230070742j:plain

牛の像

 

f:id:Everlasting_Journey:20191230071220j:plain

 狛犬(日露戦争勝利を記念した像)と狛猿(奥に見える像)

 

f:id:Everlasting_Journey:20191230072025j:plain

石橋と神門

 

f:id:Everlasting_Journey:20191230072135j:plain

神楽殿

 

f:id:Everlasting_Journey:20191230072214j:plain

中門と奥に見える拝殿

 

f:id:Everlasting_Journey:20191230072244j:plain

本殿

 

境内には他の参拝客もおらず、ゆっくりと拝観できました。狛猿の像は少し抜けた顔していて癒されます。中山神社は鳥居以外にも中山造という独特の建築様式を取り入れていているとのこと。入母屋妻入に唐破風向拝がついたのが中山造というものらしい。岡山県内にはいくつか中山造を採用した神社が他にもあるとのこと。建築知識に乏しく、全く知らなかったですが、調べて見て多少理解できました。勉強になりました。 

f:id:Everlasting_Journey:20200121120626j:plain

中山神社 御朱印

 

美作國一宮の中山神社の御朱印をもらいました。

 

中山神社を後にした私は次に津山城址に向かいました。津山に着いた時からチラチラと見えていて気になってたし、歴史好きを自称するからには行かないわけにはいかないでしょう。

f:id:Everlasting_Journey:20191230080916j:plain

津山城への入口

 

タクシーの運転手の方に津山城まで送ってもらいました。結構な段数がありそうだったので身構えました。

f:id:Everlasting_Journey:20191230081037j:plain

森忠政

 

津山藩初代藩主の森忠政の銅像がありました。忠政には、注意してきた関所の役人を斬り、火をつけるような乱暴者の鬼武蔵こと森長可や織田信長のお気に入りで本能寺で戦死した森蘭丸など有名な兄弟がいます。この森忠政も色々なエピソード(悪い話も多い)があります。気になる方は調べて見てください。 

f:id:Everlasting_Journey:20191230083223j:plain

石垣と備中櫓

 

f:id:Everlasting_Journey:20191230083335j:plain

城内の様子1

 

f:id:Everlasting_Journey:20191230083404j:plain

城内の様子2

 

f:id:Everlasting_Journey:20191230085002j:plain

 城からの眺め1

 

f:id:Everlasting_Journey:20191230085313j:plain

城からの眺め2

 

f:id:Everlasting_Journey:20191230085347j:plain

城からの眺め3

 

f:id:Everlasting_Journey:20191230085439j:plain

城からの眺め4

 

f:id:Everlasting_Journey:20191230085559j:plain

城からの眺め5

 

f:id:Everlasting_Journey:20191230085638j:plain

城からの眺め6

 

津山城は平山城に分類される城。知りませんでしたが日本三大平山城だそうです。天守閣は明治の廃城令により撤去されてしまい、主要な建物で残っているのは備中櫓ぐらいです。麓から備中櫓まで登っていくにはそれなりの階段が続いていて息切れしました。暖かい日だったので、汗だくでした。備中櫓の中に入り、多少涼んだ後は天守台に向かいました。天守台からは津山の街を一望できます。高層ビルはありませんが、遠くまで街が広がっています。また山もあり川もあり自然豊かな良い土地だなと思いました。津山城は天守閣はありませんが、立派な石垣が残っており、城好きや歴史好きの人には是非訪れていただきたいと思います。特に桜の名所らしいので春に行かれるのをオススメします。アクセスは良くないかもしれませんが…。

f:id:Everlasting_Journey:20191230103844j:plain

今津屋橋から吉井川の眺め(東側)

 

f:id:Everlasting_Journey:20191230104011j:plain

今津屋橋から吉井川の眺め(西側)

 

今津屋橋から見る吉井川は非常にきれいです。底まで透けています。私の家の近くの川とは比べものにならないですね。

f:id:Everlasting_Journey:20191230110503j:plain

駅前のお店 東宝

 

f:id:Everlasting_Journey:20191230110531j:plain

ホルモンうどん

 

次の目的地に向かうべく津山駅に戻ろうとしましたが、せっかくだしご当地グルメを食べようと思い、駅前にある東宝へ。名物ホルモンうどんを食しました。焼うどんにホルモンが入った料理で、美味しかったです。久しく焼うどんを食べてなかったから懐かしさを感じました。テレビ東京のバス旅でも訪れていたみたいですね。後日テレビで見て驚きました。

f:id:Everlasting_Journey:20191230110600j:plain

駅前展示のSL

 

駅前に展示されているSLは、実際に昔津山線区を走っていたもの。駅前の整備に合わせて鉄道のまち津山を発信するシンボルとして展示されるようになったそうです。

 

駅前を見終えた後、備前國一宮に向かうため、岡山駅に戻って行きました。

 

【総括】

中山神社は静かな雰囲気で落ち着きを得られる良い神社でした。津山はそれ以外にも日本三大平山城である津山城址、日本三大神輿がある徳守神社があり、観光に訪れるに申し分ないところだと思います。是非足を運んでいただきたいと思います。津山城址については桜のシーズンに行くことがあれば、立派らしいので撮った写真をください。

 

以上が”【全国一宮巡り】美作國編”でした。この続編の備前國編は別記事にしようと思います。

拙い上に長文になってしまいましたがご覧いただきありがとうございました。書いた内容が間違っているとかあればコメントでご指摘いただければと思います。

【全国一宮巡り】越後國(新潟県)編

私が御朱印を始めたのは4年くらい前です。最初は特に意識せずに集めてましたが、集めていくうちに何か大きなことを成し遂げようと思い、全国にある一宮の御朱印を集めようと思い立ちました。この「全国一宮巡り」というシリーズではそれぞれの神社への参拝やその過程で訪れた観光スポットに焦点を当てて紹介していきたいと思います。

今回は今年の7月末に参拝した越後國一宮の彌彦神社と新潟旅行について書いていこうと思います。*居多神社と天津神社はこの記事では載せません、ご了承ください。

(全国一宮巡りシリーズの最初の記事ですが、修正しました。)

 

目次

・概要

・旅記録

・総括

 

 

【概要】

  社名:彌彦神社

  参拝日:2019年7月27日

  主祭神:天香山命

  神体:弥彦山

  所在:新潟県西蒲原群弥彦村

f:id:Everlasting_Journey:20191220075108j:plain

彌彦神社 拝殿

 

主祭神である天香山命は日本神話に登場する神で、神武天皇に命じられ、北陸地方を平定し、地域の住民に開拓の基本となることを教えたため、この地域で崇められているとのこと。彌彦神社は弥彦山の山麓に本殿を、山頂に神廟が位置するようになっている。弥彦山へはロープウェイが設置されており、山麓から展望台がある場所まで運んでもらえる。但し、神廟に向かうには展望台からさらに山中を移動する必要があります。

 

 

【旅記録】

以前より彌彦神社に行こうと思っていたのですが、予定が合わなかったのと、関東に住んでいる自分からすると新潟という地が気軽にはいける距離ではないが、連休に本腰を入れて行くほどの距離でもないので足が向かず、なかなか訪れる機会のない場所でした。ただ、この時はちょうど北陸出張に行くことになったので、この機に乗じて前乗りして訪れることにしました。

 

まずは東京駅から上越新幹線で燕三条駅で下車します。

f:id:Everlasting_Journey:20191221225838j:plain

燕三条駅

 

f:id:Everlasting_Journey:20191221225944j:plain

燕三条駅構内にある鳥居

 

駅前はガラッとしていて、新幹線停車駅なのに駅前は意外と建物がないなーと少し驚きました。駅構内はさすが彌彦神社の近くの駅だけあって鳥居の模型がでかでかと置いてあります。燕三条駅から彌彦神社へは12kmくらいで歩いて行けないこともない距離ですが、交通機関を使うことに。初めは弥彦線で神社最寄の弥彦駅に向かうつもりでしたが、本数が少な過ぎたので諦めてタクシーで行きました。

駅前に停車していたタクシーに乗車しました。運転手の方はおしゃべり好きで弥彦のことを色々教えてくださりました。

・弥彦競輪(行った時期にやってたみたいです)

・燕は背脂ラーメンが主、三条はカレーラーメンが主

・弥彦名物のパンダ焼き

・弥彦名物の中村屋の饅頭

・新潟の枝豆の美味しさ

…などなど

こういう旅行でタクシーや居酒屋で交流したり、情報を仕入れるのは楽しいですね。普段より積極的にコミュニケーションを取るようにしてます。話好きの運転手の方に送ってもらい彌彦神社に着きます。

f:id:Everlasting_Journey:20191221232127j:plain

彌彦神社

 

立派な鳥居です。少し離れたところにもっと大きな鳥居もあって、そちらは建立当時は日本一の大きさだったようです(駅前の鳥居の模型はそちらを模したもののようです)。

f:id:Everlasting_Journey:20191221234237j:plain

玉の橋

 

玉の橋は神様が渡る時に使用するものとのこと。赤い橋なのですが、この写真だと暗くてよくわかりませんね。

f:id:Everlasting_Journey:20191221234446j:plain

表参道

 

高い木々が日差しを遮り、厳かな空気を作り出しています。

f:id:Everlasting_Journey:20191221234649j:plain

手水舎と二の鳥居

 

有名な神社だけあって境内は広いですし、訪れている観光客も多く驚きました(アクセスがあまり良くないので、もっと人がいないものだと思っていました)

f:id:Everlasting_Journey:20191221234854j:plain

さらに続く参道

 

f:id:Everlasting_Journey:20191221235116j:plain

随神門

 

随神門は主祭神の宮居を警護する兄弟神を奉祀した建物とのことです。彌彦神社の石段は神社によくありがちな傾斜が厳しく段数の多い石段ではなく緩やかで運動不足の人にも優しいものになっています笑

f:id:Everlasting_Journey:20191222054921j:plain

拝殿

 

随神門から入ると立派な拝殿が目の前に広がります。複数の社殿が連なっていて荘厳な佇まいでした。参拝後、拝殿の反対側にある授与所で御朱印をもらっている間にも次々と人がやってきて参拝していました。

f:id:Everlasting_Journey:20191222192627j:plain

彌彦神社 御朱印

 

御朱印をいただきました、しっかりと「越後一宮」という御朱印が押されています。

 

御朱印をいただいた後は彌彦神社の神廟を参拝しようとロープウェイで弥彦山頂を目指しました。ロープウェイ乗り場までは森の中を歩いて行くか拝殿の脇からアクセスできる道を進んだところに停まる送迎バスに乗るかです。この時は少し前に送迎バスが出発してしまっていたので前者を選びました。

f:id:Everlasting_Journey:20191222060101j:plain

ロープウェイ乗り場への道のり

 

歩いてみてすぐ後悔しました笑 坂道ですし、なかなか距離ありました。それに加えて猛暑日だったのでロープウェイ乗り場に着くころには汗だくになってしまいました。その状態で息切れしながら受付でチケットを買ったので不審者だったと思います笑 ちなみに大人は往復で1500円/人になります。

f:id:Everlasting_Journey:20191222060203j:plain

ロープウェイ うみひこ号

 

ロープウェイ乗り場に着いて驚いたのが、吊っているロープが随分と高くまで続いていたことですね。これは迫力ありそうな景色が見れそうだなと期待しながら待っていると、徐々に人が増えてきてロープウェイは満員になりました。

f:id:Everlasting_Journey:20191222060515j:plain

展望台駅からの眺め

 

そしてロープウェイは登り始め数分後に展望台駅に着きます。いやー非常に眺めが良い。越後平野というだけあって平地が奥まで広がってます。住宅と農地のコントラストがはっきりと見て取れます。展望台駅からさらに階段を上がっていくと、ひらけたスペースに着きます。

f:id:Everlasting_Journey:20191222060957j:plain

弥彦山から見た日本海(奥の陸地は佐渡島)

 

弥彦山は日本海のすぐ横にあるオーシャンビューな山です。平地側の景色もよかったですが、こちらも素晴らしい景色です。奥には佐渡も見えていました。佐渡にも御朱印のためにいつか訪れたいと思っています。

 

一通り景色を見たら神廟に向けて山中を進みます。この辺り非常に大きなトンボが飛んでいました。オニヤンマなのでしょうかね。山中は山麓の森の道とは比べ物にならない急傾斜です。運動不足の私は都度休んでました。向かいから帰ってくる人に挨拶されてもちゃんと返せていたか心配です笑 まあ、笑いごとではなく水分補給できなかった上に猛暑日だったので熱中症にもなりかけました。もし訪れる機会があったらあらかじめ水分を用意しておくことを強くお勧めします。山中をなんとか歩いて行くとようやく山頂に着きます。 

f:id:Everlasting_Journey:20191222062449j:plain

山頂前から越後平野の望む

 

f:id:Everlasting_Journey:20191222062559j:plain

山頂前の鳥居

 

f:id:Everlasting_Journey:20191222062647j:plain

山頂からの景色1

 

f:id:Everlasting_Journey:20191222062737j:plain

山頂からの景色2

 

f:id:Everlasting_Journey:20191222062816j:plain

山頂からの景色3

 

f:id:Everlasting_Journey:20191222063036j:plain

山頂からの景色4

 

山頂からの景色は360度どれも最高です。遠くまで見渡せ、かなりきつい山中を歩いてきたかいがありました。

f:id:Everlasting_Journey:20191222063139j:plain

神廟

 

f:id:Everlasting_Journey:20191222063225j:plain

神廟(別角度)

 

神廟です。電波塔が景色とミスマッチでしたが、まさに聖域に建てられている感じがしました。RPGでいうラストダンジョンみたいな。お参りを済ませ、またヘトヘトになりながら展望台駅に戻ります。

f:id:Everlasting_Journey:20191222063539j:plain

帰り道途中の階段から見た隣の山

 

緑が生い茂った山ですね。この海沿いすぐに山がある雰囲気が関東ではあまりみかけない光景のようには思ったので新鮮でした。

展望台駅に到着後、ロープウェイに乗り下って行きました。帰りは疲労していたので送迎バスに乗り山麓の拝殿近くの乗り場まで運んでもらいました。

 

バス車内で弥彦線の時刻表を調べるともう少しで発車するみたいでした。一本逃してしまうと相当待たされるので、タクシーの運転手さんに紹介してもらった神社の参道にあるお店は泣く泣く飛ばして走って駅に向かいました。

f:id:Everlasting_Journey:20191222064055j:plain

弥彦駅1

 

f:id:Everlasting_Journey:20191222171120j:plain

弥彦駅2

 

朱色が映える入母屋造の駅。立派な佇まいですが駅っぽさは感じないですよね。殆ど時間がなかったのでゆっくり観察できませんでしたが、皆様がいらっしゃる時は是非時間に余裕を持っていらして下さい。弥彦線に乗車した後は宿を取っていた新潟駅に向かいました。

新潟駅で何を食べようかーと調べていたところタレカツ丼が名物というのを見たので、新潟駅南口のドンキホーテ2階にある政家というお店に行き、新潟うんめもん三昧セットを食べました。美味しかったです(写真はありますが食べかけのものだったので載せません)。

f:id:Everlasting_Journey:20191222171817j:plain

ドンキホーテ前の交差点から新潟駅方面を望む

 

新潟駅に来たのは初めてでしたが想像以上に栄えていますね。さすが新幹線の停車駅です。駅付近には若者も多く、首都圏のそれなり大きな街よりも活気があるように思います。宿は萬代橋の方にあったので、そちらに向かいます。

f:id:Everlasting_Journey:20191222173202j:plain

道中にあった萬代橋の記念碑

 

萬代橋まで意外と距離がありました、出張用のキャリーケースを引きづっていたので、地味に辛かった…。

f:id:Everlasting_Journey:20191222173441j:plain

萬代橋と花火

 

f:id:Everlasting_Journey:20191222173539j:plain

萬代橋の様子

 

萬代橋に着くと何故か花火が数発上がっていました。花火大会にしては人が少なすぎるし、何だったのでしょうか?まあ、ラッキーなタイミングで写真を撮れました。萬代橋の下には信濃川が流れていました。昔の地理の授業で日本一長い川として習っていましたが、実際にお目にかかったのは初めてだったので少しうれしくなってしまいました。

 

その後、ラブラというショッピングモール前のホテルに宿泊し、翌日予定していた一宮巡りの準備に取り掛かることにしました。

 

 

【総括】

今までも諸国の一宮を巡って来たのですが、彌彦神社の規模はその中でも大きな部類だと思います。境内もきれいで、清々しい気持ちで参拝できました。弥彦神社の山頂にある神廟も行くのは大変ですが、絶景を見ることもでき大変有意義だったと思います。首都圏に住む人が参拝するには、中々遠い場所ですが、是非足を運んでいただきたいと思います。もし、弥彦駅から鳥居に向かわれる方がいらっしゃったらぜひ神社の近くにある中村屋の饅頭の食べてみて味を教えて下さい。

 

以上が”【全国一宮巡り】越後國編”でした。

拙い上に長文になってしまいましたがご覧いただきありがとうございました。書いた内容が間違っているとかあればコメントでご指摘いただければと思います。