私が御朱印を始めたのは4年くらい前です。最初は特に意識せずに集めてましたが、集めていくうちに何か大きなことを成し遂げようと思い、全国にある一宮の御朱印を集めようと思い立ちました。この「全国一宮巡り」というシリーズではそれぞれの神社への参拝やその過程で訪れた観光スポットに焦点を当てて紹介していきたいと思います。
今回は今年の7月末に参拝した越後國一宮の彌彦神社と新潟旅行について書いていこうと思います。*居多神社と天津神社はこの記事では載せません、ご了承ください。
(全国一宮巡りシリーズの最初の記事ですが、修正しました。)
目次
【概要】
社名:彌彦神社
参拝日:2019年7月27日
主祭神:天香山命
神体:弥彦山
所在:新潟県西蒲原群弥彦村
彌彦神社 拝殿
主祭神である天香山命は日本神話に登場する神で、神武天皇に命じられ、北陸地方を平定し、地域の住民に開拓の基本となることを教えたため、この地域で崇められているとのこと。彌彦神社は弥彦山の山麓に本殿を、山頂に神廟が位置するようになっている。弥彦山へはロープウェイが設置されており、山麓から展望台がある場所まで運んでもらえる。但し、神廟に向かうには展望台からさらに山中を移動する必要があります。
【旅記録】
以前より彌彦神社に行こうと思っていたのですが、予定が合わなかったのと、関東に住んでいる自分からすると新潟という地が気軽にはいける距離ではないが、連休に本腰を入れて行くほどの距離でもないので足が向かず、なかなか訪れる機会のない場所でした。ただ、この時はちょうど北陸出張に行くことになったので、この機に乗じて前乗りして訪れることにしました。
まずは東京駅から上越新幹線で燕三条駅で下車します。
燕三条駅
燕三条駅構内にある鳥居
駅前はガラッとしていて、新幹線停車駅なのに駅前は意外と建物がないなーと少し驚きました。駅構内はさすが彌彦神社の近くの駅だけあって鳥居の模型がでかでかと置いてあります。燕三条駅から彌彦神社へは12kmくらいで歩いて行けないこともない距離ですが、交通機関を使うことに。初めは弥彦線で神社最寄の弥彦駅に向かうつもりでしたが、本数が少な過ぎたので諦めてタクシーで行きました。
駅前に停車していたタクシーに乗車しました。運転手の方はおしゃべり好きで弥彦のことを色々教えてくださりました。
・弥彦競輪(行った時期にやってたみたいです)
・燕は背脂ラーメンが主、三条はカレーラーメンが主
・弥彦名物のパンダ焼き
・弥彦名物の中村屋の饅頭
・新潟の枝豆の美味しさ
…などなど
こういう旅行でタクシーや居酒屋で交流したり、情報を仕入れるのは楽しいですね。普段より積極的にコミュニケーションを取るようにしてます。話好きの運転手の方に送ってもらい彌彦神社に着きます。
彌彦神社
立派な鳥居です。少し離れたところにもっと大きな鳥居もあって、そちらは建立当時は日本一の大きさだったようです(駅前の鳥居の模型はそちらを模したもののようです)。
玉の橋
玉の橋は神様が渡る時に使用するものとのこと。赤い橋なのですが、この写真だと暗くてよくわかりませんね。
表参道
高い木々が日差しを遮り、厳かな空気を作り出しています。
手水舎と二の鳥居
有名な神社だけあって境内は広いですし、訪れている観光客も多く驚きました(アクセスがあまり良くないので、もっと人がいないものだと思っていました)
さらに続く参道
随神門
随神門は主祭神の宮居を警護する兄弟神を奉祀した建物とのことです。彌彦神社の石段は神社によくありがちな傾斜が厳しく段数の多い石段ではなく緩やかで運動不足の人にも優しいものになっています笑
拝殿
随神門から入ると立派な拝殿が目の前に広がります。複数の社殿が連なっていて荘厳な佇まいでした。参拝後、拝殿の反対側にある授与所で御朱印をもらっている間にも次々と人がやってきて参拝していました。
彌彦神社 御朱印
御朱印をいただきました、しっかりと「越後一宮」という御朱印が押されています。
御朱印をいただいた後は彌彦神社の神廟を参拝しようとロープウェイで弥彦山頂を目指しました。ロープウェイ乗り場までは森の中を歩いて行くか拝殿の脇からアクセスできる道を進んだところに停まる送迎バスに乗るかです。この時は少し前に送迎バスが出発してしまっていたので前者を選びました。
ロープウェイ乗り場への道のり
歩いてみてすぐ後悔しました笑 坂道ですし、なかなか距離ありました。それに加えて猛暑日だったのでロープウェイ乗り場に着くころには汗だくになってしまいました。その状態で息切れしながら受付でチケットを買ったので不審者だったと思います笑 ちなみに大人は往復で1500円/人になります。
ロープウェイ うみひこ号
ロープウェイ乗り場に着いて驚いたのが、吊っているロープが随分と高くまで続いていたことですね。これは迫力ありそうな景色が見れそうだなと期待しながら待っていると、徐々に人が増えてきてロープウェイは満員になりました。
展望台駅からの眺め
そしてロープウェイは登り始め数分後に展望台駅に着きます。いやー非常に眺めが良い。越後平野というだけあって平地が奥まで広がってます。住宅と農地のコントラストがはっきりと見て取れます。展望台駅からさらに階段を上がっていくと、ひらけたスペースに着きます。
弥彦山から見た日本海(奥の陸地は佐渡島)
弥彦山は日本海のすぐ横にあるオーシャンビューな山です。平地側の景色もよかったですが、こちらも素晴らしい景色です。奥には佐渡も見えていました。佐渡にも御朱印のためにいつか訪れたいと思っています。
一通り景色を見たら神廟に向けて山中を進みます。この辺り非常に大きなトンボが飛んでいました。オニヤンマなのでしょうかね。山中は山麓の森の道とは比べ物にならない急傾斜です。運動不足の私は都度休んでました。向かいから帰ってくる人に挨拶されてもちゃんと返せていたか心配です笑 まあ、笑いごとではなく水分補給できなかった上に猛暑日だったので熱中症にもなりかけました。もし訪れる機会があったらあらかじめ水分を用意しておくことを強くお勧めします。山中をなんとか歩いて行くとようやく山頂に着きます。
山頂前から越後平野の望む
山頂前の鳥居
山頂からの景色1
山頂からの景色2
山頂からの景色3
山頂からの景色4
山頂からの景色は360度どれも最高です。遠くまで見渡せ、かなりきつい山中を歩いてきたかいがありました。
神廟
神廟(別角度)
神廟です。電波塔が景色とミスマッチでしたが、まさに聖域に建てられている感じがしました。RPGでいうラストダンジョンみたいな。お参りを済ませ、またヘトヘトになりながら展望台駅に戻ります。
帰り道途中の階段から見た隣の山
緑が生い茂った山ですね。この海沿いすぐに山がある雰囲気が関東ではあまりみかけない光景のようには思ったので新鮮でした。
展望台駅に到着後、ロープウェイに乗り下って行きました。帰りは疲労していたので送迎バスに乗り山麓の拝殿近くの乗り場まで運んでもらいました。
バス車内で弥彦線の時刻表を調べるともう少しで発車するみたいでした。一本逃してしまうと相当待たされるので、タクシーの運転手さんに紹介してもらった神社の参道にあるお店は泣く泣く飛ばして走って駅に向かいました。
弥彦駅1
弥彦駅2
朱色が映える入母屋造の駅。立派な佇まいですが駅っぽさは感じないですよね。殆ど時間がなかったのでゆっくり観察できませんでしたが、皆様がいらっしゃる時は是非時間に余裕を持っていらして下さい。弥彦線に乗車した後は宿を取っていた新潟駅に向かいました。
新潟駅で何を食べようかーと調べていたところタレカツ丼が名物というのを見たので、新潟駅南口のドンキホーテ2階にある政家というお店に行き、新潟うんめもん三昧セットを食べました。美味しかったです(写真はありますが食べかけのものだったので載せません)。
ドンキホーテ前の交差点から新潟駅方面を望む
新潟駅に来たのは初めてでしたが想像以上に栄えていますね。さすが新幹線の停車駅です。駅付近には若者も多く、首都圏のそれなり大きな街よりも活気があるように思います。宿は萬代橋の方にあったので、そちらに向かいます。
道中にあった萬代橋の記念碑
萬代橋まで意外と距離がありました、出張用のキャリーケースを引きづっていたので、地味に辛かった…。
萬代橋と花火
萬代橋の様子
萬代橋に着くと何故か花火が数発上がっていました。花火大会にしては人が少なすぎるし、何だったのでしょうか?まあ、ラッキーなタイミングで写真を撮れました。萬代橋の下には信濃川が流れていました。昔の地理の授業で日本一長い川として習っていましたが、実際にお目にかかったのは初めてだったので少しうれしくなってしまいました。
その後、ラブラというショッピングモール前のホテルに宿泊し、翌日予定していた一宮巡りの準備に取り掛かることにしました。
【総括】
今までも諸国の一宮を巡って来たのですが、彌彦神社の規模はその中でも大きな部類だと思います。境内もきれいで、清々しい気持ちで参拝できました。弥彦神社の山頂にある神廟も行くのは大変ですが、絶景を見ることもでき大変有意義だったと思います。首都圏に住む人が参拝するには、中々遠い場所ですが、是非足を運んでいただきたいと思います。もし、弥彦駅から鳥居に向かわれる方がいらっしゃったらぜひ神社の近くにある中村屋の饅頭の食べてみて味を教えて下さい。
以上が”【全国一宮巡り】越後國編”でした。
拙い上に長文になってしまいましたがご覧いただきありがとうございました。書いた内容が間違っているとかあればコメントでご指摘いただければと思います。