今回は昨年の10月に参拝した周防國一宮玉祖神社と長門國一宮の住吉神社を訪問したことについて書いていこうと思います。
目次
【概要】
周防國一宮
社名:玉祖神社
参拝日:2019年10月6日
玉祖神社拝殿
主祭神は三種の神器の一つとして知られる八尺瓊勾玉を造ったと言われる玉祖命です。720年に書かれた日本書紀に記載が残るほど、歴史のある神社のようです。日本書紀には当時の景行天皇が、九州にいた熊襲と呼ばれる勢力を征伐する際に戦勝祈願したと記載があり、今でも戦勝祈願の御利益があると信仰を集めています。他には平和祈願の御利益もあるとのこと。また、玉にまつわる神社であることから宝石・眼鏡・カメラ・時計業者からも信仰されているようです。
長門國一宮
社名:住吉神社
参拝日:2019年10月6日
住吉神社本殿
住吉神社は本殿が五殿あり、それぞれに祭神を祀っています。住吉三神は神功皇后は三韓征伐を導いた。応神天皇は神功皇后の子で、在位中は渡来人との交流が増え、大陸文化を輸入が盛んになったとのこと。武内宿禰命は三韓征伐に功績があり、紀氏や蘇我氏の先祖となった人物。建御名方命は日本神話に出て来る神で、国譲りに登場し、建御雷神と争って破れ、降参したことで知られています。この神社の御利益は航海安全や商売繁盛とのこと。源頼朝や戦国時代に当地を支配した大内氏、毛利氏の寄進を受けたそうです。
【旅記録】
前記事で備後國一宮の吉備津神社参拝について紹介しました。その後、福山駅に戻った後、新幹線で新山口駅に向かうところで終わりました。
everlasting-journey.hatenadiary.com
吉備津神社の後、周防國一宮の玉祖神社に行こうと思ってたので山口県の防府駅を目指しました。新山口駅の新幹線ホームから在来線ホームへの乗り換え時間が殆ど無く、急いで在来線ホームへ向かいましたが、間に合わず30分くらい待たされるはめに…。ぼーっと待っていたら電車が来たので乗車、15分くらいで防府駅に着きました。電車内で玉祖神社のアクセスを見ていましたが、徒歩45分と中々の距離。時間があれば歩くのですが、旅先では時間が惜しいので、タクシーに乗りました(バスもあるみたいですが本数が少ないようです)。道中はタクシー運転手の方とずっと話をしていました。山口の観光地の話、防府は伊集院静の出身地で、防府にも夏目雅子の墓があるとのこと。また、御朱印巡りのため、玉祖神社に向かう客をよく乗せるとのことでした。そんな話をしていると玉祖神社に着きました。
玉祖神社 鳥居
玉祖神社 神門
タクシーで行ってみて改めて徒歩で行かなくてよかったと思う距離でした。タクシーを鳥居の前に止めてもらい、近くの駐車スペースて待っててもらうことにしました。私は鳥居と神門で一礼し先に進みます。
玉祖神社拝殿正面
玉祖神社拝殿
神門の先には拝殿があります。屋根はシンプルな形をしています。
拝殿と本殿
境内の様子
境内に人はいませんでしたので、ゆっくりと参拝・写真撮影できました。
拝殿に参拝した後にいただいた御朱印です。宮司さんは居られないので、書き置きの御朱印をいただきました。六日の字は私が書いたので下手です。書くの失敗しました…
玉祖神社御朱印
以上が周防國一宮の玉祖神社参拝記録になります。
その後タクシーで防府駅に戻ります。防府駅でタクシーの運転手の方に一宮巡りを応援していただき、お別れしました。防府駅からは在来線で新下関駅へ。新下関駅から住吉神社へは徒歩20分とのことでしたが、出張用のキャリーケースを引きずっていたので、徒歩はやめてタクシーで向かいました。
住吉神社 大鳥居
大鳥居(別アングル)
タクシーで5分くらい行くと、道沿いに大きな鳥居が見えてきましたので、タクシーを下車しました。玉祖神社と比べてアクセスはだいぶ良いと思います。
太鼓橋
大鳥居で一礼し中へ。正面には朱い欄干の太鼓橋があります。太鼓橋の先には…
石段と楼門
石段があります。石段を上ると朱色の楼門が見えています。この楼門は登録有形文化財になっています。石段の段数は多くないのですが、キャリーケースを持ち運んだので疲労しました。
青銅製狛犬
石段の脇には青銅製の狛犬が鎮座しています。横に説明の掲示があったので、ここでの説明は省略しますが、確かに青銅製は見たことがない気がします。あとは、鼻の穴の大きさが目につきました笑
楼門から見る拝殿
石段を上り終えると、見事に朱い楼門があり、さらにその先に見えた拝殿も朱色でした。
拝殿
拝殿正面
楼門から入り拝殿の目の前に行きました。朱色の目立つ建物です。戦国時代に中国地方の雄 毛利元就により建立されたもので、重要文化財に指定されています。正面から向かって奥行き方向に長い拝殿は珍しい形とのこと。拝殿を一通り眺めた後、参拝しました。
本殿(正面からみて左側)
本殿(正面から見て左側2)
本殿(正面から見て右側)
本殿(正面から見て右側2)
本殿
拝殿の奥に本殿がありました。本殿は今まで見てきた神社にはない5つの社殿が連なった特徴的な形式をしていました。調べると社殿同士の隙間は相の間で繋げられており、九間社流造の形式をしているんだとか。その上で、本殿正面に千鳥破風が設けられているのが異例とのことです。国宝にも指定されています。楼門や拝殿と異なり、朱色を殆ど使用していないためか、境内において存在感を強めていて、建物に力強い印象を感じました。
楼門の裏側
神社脇の池
参拝を済ませた後、境内の写真をポロポロと撮りました。
拝殿にて参拝した後にいただいた御朱印です。
以上が住吉神社参拝記録になります。
参拝を終えて次の日からの出張先のホテルに行っても良かったのですが、せっかく下関に来たのでふぐを食べたいと思い立ち、近くのバス停から下関駅へ向かいます。
下関駅前
バスで下関駅に着きます。歴史的にも有名な地なので非常テンションが上がっていました。バス車内で検索して気になった店舗を見つけていましたので、バス下車後すぐ近くの大丸に入りました。
春帆楼茶寮
伊藤博文が愛し、下関条約が締結されたふぐ料理の名店 春帆楼の味をリーズナブルに味わえる春帆楼茶寮を訪れました。
茶寮ふぐ御膳
春帆楼茶寮の中でも推されていた茶寮ふぐ御膳をいただきました。とらふぐの薄造り、ふぐ汁、ふぐの天ぷら、ふぐ飯といったふぐだらけなのにお値段は2530円と非常にリーズナブル。大変美味しかったです。
獺祭
ふぐ料理のお供には山口が誇る名酒獺祭わ選びました。優しい甘さでグビグビと飲めてしまいます。すぐに飲みきってしまったため、調子に乗ってふぐのひれ酒も頼んでしまいました。ひれ酒が来た際に披露された点火パフォーマンスを見て思ったのですが、全国どこのお店も共通で点火パフォーマンスをやっているのでしょうか、気になります。ほろ酔いで、お腹もいっぱいになり、お店を後にしました。
夕暮れ時の下関駅前
下関駅のホームからの眺め
さすが有名な都市の中心駅だけあって駅前は栄えています。下関駅の隣駅はもう九州っていうことが関東に住んでいる私からしたら全く想像もつかない感覚でした。
おまけ
肉玉うどん
山口県の出張で泊まったホテルの近くにあった山口県ローカルのうどん屋「どんどん」に来店しました。幼い頃山口県に旅行に来たことがあり、その時食べた思い出があったので、懐かしい気持ちになり、出張中毎日通いました笑 うどんを注文すると大量のネギが付いてくるのが特徴です。ネギ好きの私としては嬉しい限りです。このどんどんは、出張先の人曰く山口県民のソウルフードと言っていました。確かにうどんも美味しいですが、かつ丼もオススメです。山口県に来たら是非食べて見て下さい。
【総括】
山口県にある一宮、玉祖神社と住吉神社を訪れました。周防國一宮の玉祖神社は防府市にあってアクセスは良くないものの、三種の神器八尺瓊勾玉に関係する由緒正しい神社です。日本神話が好きな人にオススメします。
長門國一宮の住吉神社は日本三大住吉の一つとされる神社です。多くの建物に朱色を用いているので華やかですが、本殿では朱色を用いておらず、建物の力強さみたいな物を感じ、その対比がとても印象的でした。本殿の形式も珍しく見所が多かったです。新幹線が停車する新下関駅が最寄りで、歩きでも行ける距離というアクセスの良さ、是非旅行客の方に行っていただきたいと思います。
以上が”【全国一宮巡り】周防・長門國編”でした。
拙い上に長文になってしまい申し訳ありませんでしたが、ご覧いただきありがとうございました。書いた内容が間違っているとかあればコメントでご指摘いただければと思います。