伊能忠敬になりたい

鉄道沿線歩き旅、ぶらり街歩き、全国の寺社仏閣、城の訪問、御朱印集めの記録します。その記録を通じて全国の良いところを紹介していきたいと思います。 またツイッターもやっていて、主に旅の実況を呟いています。よろしければご覧ください。https://mobile.twitter.com/NaritaiTadataka

【城巡り・グルメ紹介】東北周遊旅(青森・岩手)編(1日目後編)

今年の1月の東北周遊旅で参拝した神社仏閣・訪問した観光スポット・食したグルメについて複数記事に渡って書いていきたいと思います。今回は周遊旅1日目後半に体験した弘前城の訪問・弘前グルメ・青森駅周辺ぶらり歩き・盛岡グルメについて書いていこうと思います。

 

目次

・城巡り概要

・旅記録

・総括

 

 

【城巡り概要】

弘前城

  登城日:2020年1月18日

  主な城主:津軽為信・津軽信枚

  築城年:1611年(築城開始は1603年)

  所在:青森県弘前市下白銀町

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弘前城天守(石垣修理により移動中,奥に見えるのは"津軽富士"岩木山)

 

弘前城は弘前藩4万7000石の藩庁が置かれた平山城で、東北の雄 南部氏から独立を果たして津軽地方を平定し、その後の関ヶ原の戦いでも徳川方に与した津軽為信によって築かれていくことになります。しかし、完成を待たず津軽為信は病死し、2代藩主津軽信枚が事業を引き継ぎ、1611年に完成します。当初は5層の天守があったとされますが、1627年の落雷により焼失、その後櫓という名目で3層の天守が再建される1810年まで天守がない状態が続いたとのことです。弘前城の天守は「現存12天守」という現存する天守をもつ国内に12しかない城の一つであり、天守以外の城郭の遺構も江戸時代の原型を保っていることから国の重要文化財に指定されています。また桜の名所としても全国的に有名で、桜の開花時期に開催される弘前さくらまつりには289万人(2019年)の来場者を集める弘前市の一大観光スポットになっています。ちなみに天守の土台となる石垣が外側に膨らんでしまい、その修理のために土台の上の天守だけを移動(曳屋というらしいです)させています(↑写真参照)。天守が元の位置に戻るのは2021年度を予定しているそうです(石垣の修理は2023年までかかる予定です)。

 

 

【旅記録】

前記事で津軽國一宮の岩木山神社を参拝しました(↓記事参照)。

岩木山神社参拝後、近くのバス停から弘前駅行きのバスに乗車します。駅までは行かずに途中の市役所前バス停で下車。そこから目の前にある弘前市屈指の観光名所弘前城に入っていきました。

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弘前城 三の丸追手門側外濠

 

バス停の目の前がすぐ外濠になっていました。ここはシーズンだと桜が咲き誇り圧倒的に美しい景色が広がる場所です。今回は冬だったので華やかさはなく寂しい感じです。行き交う人も観光客というよりかは地元の方が多い気がしました。

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弘前城 三の丸追手門

 

先ほどの外濠の近くにある三の丸追手門です。築城当時のまま現存しており重要文化財に指定されています。門を通り城内に入るとすぐ広場が広がっていましたが、雪に覆われていて流石雪国だと感心しました。衝撃はあったのですが写真は撮り忘れました。広場を進んでいきます。

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弘前城 中濠1

 

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弘前城 中濠2

 

広場を抜けると中濠と橋が見えてきます。濠の水は凍結してました。まあ納得の寒さでしたからね。ふと気になったのは外濠の水は凍結していないのに、なぜ中濠は凍結していたのか…誰か理屈をご存知でしたら教えてください。

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弘前城 杉の大橋

 

中濠にかけられている欄干が朱色の橋、杉の大橋です。戦時はこの橋を落とすことを想定して作られており、柔らかく燃えやすい杉の木を採用したようです(壊しやすく、焼き払いやすいため)。杉の大橋を渡り先へ進みます。

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弘前城 二の丸南内門

 

杉の大橋を渡ってすぐの場所にある門です。こちらも三の丸追手門と同様に重要文化財に指定されています。門をくぐり二の丸内へ。

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弘前城 二の丸内1

 

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弘前城 二の丸内2(目の前は弘前工業高校)

 

天守の方にすぐには向かわずに二の丸をぶらぶらしました。城内には人が少なく、人混みが苦手な自分にとっては非常に楽でしたが、路面がところどころ凍りついていて転倒しないように進まなければいけないのは煩わしかったです。先へ進みます。

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弘前城 下乗橋1

 

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弘前城 下乗橋2と修理中の天守石垣(奥に天守が見えています)

 

本丸と二の丸の間にある内濠を架ける下乗橋を渡ります。弘前藩士はこの橋を渡る際は馬から降りなければならなかったことが由来になっているとのことです。

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弘前城 本丸

 

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弘前城 天守1

 

本丸に入ると石垣修理のために広場に移動している天守が見えてきます。ある種珍しい姿を拝むことができ満足しました。大阪城や名古屋城等と比べると小ぶりなように思えますが現存していることが重要なので、当時の姿を今に残すこの天守は立派だと思います。天守を少し高い位置から見ることができるよう仮設の展望台が作られていたので、展望台に登りました。そこから写真を撮ると天守とともに奥に岩木山を見ることができ、大変絵になりました。

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仮設展望台から内濠を望む

 

仮設の展望台から内濠を見ましたが、雪に覆われていてよくわかりませんでした笑 本丸には外国人観光客も複数名いましたが、有名な観光名所の割には少ないです。展望台から下りてさらに本丸をぶらぶらします。

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本丸から岩木山方面の眺望

 

本丸から岩木山方面を見ました。古くから信仰される霊山だけあって非常に美しい形をしていて遠くからでも圧倒的な存在感があります。

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本丸から二の丸方面を望む

 

生い茂る木によってこちらの眺望はあまり良くありません。

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弘前城 天守2

 

展望台に乗らず地面の高さから見る天守は石垣の上に載っていないためか違和感が強く、小さいように感じられました。石垣があることで思った以上に天守の見栄えが上がるのだと気がつきました。天守を見終えたので城内をぶらぶらしながら弘前駅へ向かって移動することにしました。

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弘前城 鷹岡橋からの眺め(内濠)

 

弘前城の旧名鷹岡城から取られた橋の名前です。

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弘前城 武徳殿休憩所前

 

柔剣道の練習場として建てられた施設のようで、今は土産物店、喫茶店、休憩スペースが入っているそうです。

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弘前城 三角広場

 

桜の木のバックに天守がそびえるという構図になっていました。桜のシーズンは人が来そうだなーとか思いながら歩いていました。一通り見終えたので、弘前グルメを探しに城外に出て駅方面に歩きます。

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弘前市役所

 

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旧第五十九銀行本店本館(青森銀行記念館)

 

駅へ向かい市街地を歩いてきます。弘前城三の丸追手門そばの市役所や裁判所等の公共施設を見ながら歩いていると、一際立派で風格のある西洋風の建物がありました。青森銀行記念館という旧第五十九銀行本店の本館だった建物だそうで、国の重要文化財に指定されています。中にも入ることはできるそうですが(高校生以上:200円,小中学生:100円)、このときは立ち寄りませんでした。さらに進みます。

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弘前市 市街地

 

店舗が建ち並んでいて市内でも賑わいのある通りかなと思いました。駅の方へ向かいながら食事をできる場所を探していました。そして…

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創作郷土料理の店 菊富士本店

 

青森の郷土料理が味わえる菊富士さんにお邪魔しました。

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唎き酒セット(3種の日本酒の飲み比べ)

 

昼間っから地元の日本酒の飲み比べなんて贅沢ですなぁ笑 堪能させていただきました。

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いがめんち揚

 

イカゲソをたたいてミンチにして野菜と混ぜ込んで揚げた青森の郷土料理です。イカの食感を味わえて美味でした。

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けの汁(上)と帆立の貝焼き味噌

 

けの汁は野菜や山菜を細かく刻み、味噌や醤油で煮込んだ津軽地方の郷土料理です。冷えた身体を温めるのにピッタリのお食事でした。帆立の貝焼き味噌は帆立の貝殻を器と見立てて身を卵でとじて煮るこれまた青森の郷土料理です。いずれも日本酒とよく合っていてどんどん酒が進んでしまいました。弘前城を訪れて青森の郷土料理を食べたいという方はぜひ訪ねてみてください。菊富士さんの住所は↓になります。

 

郷土のお酒と料理を楽しんだ後、旅を再開し弘前駅へと向かい、そこから電車で青森駅へ向かいました。

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青森駅構内ねぶたの人形

 

さすがねぶた祭で有名な青森。駅構内もねぶたテイストが強いです。

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青森駅構外の様子

 

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青森駅前

 

青森駅の構外は何やら大掛かりな工事を行っていました。後で調べてみると駅舎を新しくするみたいですね。完成イメージ図を見たらだいぶきれいになりそうです。確かに県名を冠する駅にしてはもう少し立派になってもよいかもしれませんね。駅前は規模の大きなバスターミナルが広がっています。青森駅へ向かう電車の中で八甲田山に向かうバスがあることを知り、乗りたいと思っていたのですが、着いた時間が遅かったために終バスが終わってしまっていました。この旅最大の心残りです。代わりに青森駅周辺をぶらぶらしていたのですがあまりにも寒かったので、屋内に避難できる場所は無いか探したところねぶたミュージアムがあるということで向かいました。

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ねぶたミュージアム(ねぶたの家 ワ・ラッセ)

 

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入り口にあったねぶた

 

ねぶたミュージアムに入り暖をとりました。せっかく青森に来たので中の展示も見て、ねぶたについて理解を深めました。今までほとんど興味がなかったのですが、今度ねぶた祭のシーズンに来てみようかと思うぐらいになりました。一通り見終えたあと建物を出て周辺散策しました。

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陸奥湾と青森ベイブリッジ

 

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陸奥湾の景色

 

建物のすぐそばは陸奥湾になっています。海沿いだったので風が強く凍える思いでしたが、景色が良くしばらく見入っていました。遠くに見える山は位置的には下北半島でしょうか。下北半島にも恐山等興味が惹かれる場所があるので行ってみたいと憧れています。お金と時間があればずっと旅をしていたいですねー。陸奥湾を眺めた後は青森駅へ戻り、次の目的地岩手県へ向かうため電車を乗り継いでいきます。

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新青森駅駅前

 

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新青森駅駅舎

 

奥羽本線で隣駅の新青森駅へ向かいます。そこから新幹線で盛岡駅へ向かうつもりでしたが、乗り換え待ちがあったので駅の外でぶらぶらしました。駅舎はガラス張りで立派ですが、駅前はかなり寂しい様子。利用者数に対してタクシーの数がやたらと多かったのが印象的でした。その後、乗車時間となったので東北新幹線に乗り青森県とおさらばして岩手県にお邪魔しました。

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盛岡駅前

 

新青森駅から1時間ぐらいで盛岡駅に着きます。予約を取った駅から少し遠いホテルに直行。道中は弘前と同様に雪がところどころ残っていました。冬の東北の寒さをなめて薄着で着てしまっていたので、寒さの洗礼を浴び身に沁みました。雪国の人はこの寒さの中、朝雪下ろしをしていると考えると頭が下がります。無事ホテルに着きしばらくくつろいだ後、夜ご飯を食べに街へ繰り出しました。盛岡グルメと言えば冷麺、わんこそば、じゃじゃ麺が有名ですが、焼肉も食べたかったので冷麺をチョイスし店選びをしました。その結果、盛岡駅前にある有名な盛楼閣に行くことにしました(場所は↓参照)。

 

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お肉(種類忘れた)

 

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レバーとカルビ(だったと思う)

 

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牛タン

 

冷麺を食べに来たので焼肉は+αぐらいにしようかと思ったのですが、なんだかんだガッツリと食べてしまいました。何気に一人焼肉の初体験です。食べた肉の中では牛タンが格別においしかったですね。なかなか食べられない上質なお肉でした。

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地元の日本酒 あさ開

 

当然お酒もいただきます笑 一杯目はハイボールを、2本目はあさ開というご当地の日本酒をいただきました。かなり心地良い酔い方をすることができましたね。

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盛岡冷麺

 

焼肉を一通り食べ終えた後、冷麺もきました。焼肉でかなり腹いっぱいになっていたので冷麺を食すのはかなりつらかったです。味についてはGoodでした。普段冷麺は麺の歯ごたえが好きじゃなくて焼肉屋に行っても頼まないのですが、盛岡冷麺はその食感が気にならず、空腹時ならどんどん食事が進むと思います。この時は満腹でしたが気合を入れて何とか完食しました。ちなみに私が入店したときはすぐに席に案内されましたが、食事をしている間にどんどん混みだして入店待ちが発生しており、人気店であるということを実感できました。あとは特製温麺というメニューもあってそれを食べられなかったのが心残りですね。もし次に盛岡に行く機会があれば、今度はそれを食べに行きたいですね。今読んでくださっている方も盛岡に行く際はぜひ盛楼閣に食べに行ってください。

食事を終え店を出た後、パンパンになった腹で盛岡駅周辺をぶらぶらしました。

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盛岡駅西口前1

 

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盛岡駅西口前2

 

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盛岡駅西口前3

 

ホテルとは反対側の西口をぶらぶら街歩きしました。東口に比べて人が少ないイメージですね。可愛らしいイルミネーションもあったり、見どころはあると思うのですが、酔って視界が怪しかったのとひたすら寒かったのであまり駅から離れずすぐにホテルに戻ることにしました。そしてホテルに戻ってから翌日の計画を少し練って就寝しました。

 

以上が弘前城訪問・弘前グルメ・盛岡グルメ紹介の詳細になります。

 

 

【総括】

東北周遊旅1日目の後半は弘前の観光名所弘前城と青森駅周辺、盛岡駅周辺を訪れて観光をし、弘前グルメ、盛岡グルメを食す贅沢な旅ができました。特に弘前城は名所となるだけあって、城も広い上に建てられた当時のまま現存する建物も多く歴史好きの方なら楽しめる場所だと思います。敷地から見える岩木山も大変美しいです。桜のシーズンは圧巻の景観らしいので見に来たいのですが、雪の時期の弘前城もなかなかお勧めです。弘前グルメは郷土で取れるものをうまく利用した料理が多く、食べていてほっこりする感じがします。盛岡冷麺は流石本場だけあって関東で食べるものに比べて食べやすい気がしました。冷麺が苦手な方は是非盛岡に足を運んで食べてみてください。焼肉も美味しいですよ。

あと全般的にとにかく寒かったです。冬に訪れる場合は厚着して行きましょうね。

 

以上が”【城巡り・グルメ紹介】東北周遊旅(青森・岩手)編”でした。

拙い上に長文になってしまい申し訳ありませんでしたが、ご覧いただきありがとうございました。書いた内容が間違っているとかあればコメントでご指摘いただければと思います。次回の記事は岩手県にある陸中國一宮駒形神社参拝について記事にしたいと思います。