伊能忠敬になりたい

鉄道沿線歩き旅、ぶらり街歩き、全国の寺社仏閣、城の訪問、御朱印集めの記録します。その記録を通じて全国の良いところを紹介していきたいと思います。 またツイッターもやっていて、主に旅の実況を呟いています。よろしければご覧ください。https://mobile.twitter.com/NaritaiTadataka

【全国一宮巡り】東北周遊旅(岩手)編(2日目前編)

今年の1月の東北周遊旅で参拝した神社仏閣・訪問した観光スポット・食したグルメについて複数記事に渡って書いていきたいと思います。今回は周遊旅2日目前半に参拝した陸中國一宮駒形神社について書いていこうと思います。

 

目次

・概要

・旅記録

・総括

 

 

【概要】

陸中國一宮

  社名:駒形神社

  参拝日:2020年1月19日

  主祭神:駒形大神

    ・天照大御神

    ・天常立尊

    ・国狭立尊

    ・吾勝尊

    ・置瀬尊

    ・彦火尊

  所在:岩手県奥州市水沢中上野町

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駒形神社 拝殿

 

主祭神は駒形大神と言われる6柱の神々です。天照大御神は言うまでもない日本神話に登場する主神。天常立尊は天津神の中でも別格の存在として扱われる別天津神に属し、日本神話の天地開闢で国土が形成された折に現れた宇宙を司るとされる神。国狭立尊は別天津神の次に現れた神世七代のうちの1柱で地球を守るとされています。吾勝尊、置瀬尊、彦火尊の3柱は天照大御神の子孫たちとされています。また、ご利益は産業開発、交通安全等があると言われています。さらに、この神社は坂上田村麻呂や前九年・後三年の役で活躍した源頼義・義家親子等と平安時代に東北地方で活躍した武人から厚く信仰をされており、必勝祈願にもご利益があるそうです。奥州市水沢にある本社以外にも胆沢郡にある里宮と駒ヶ岳の山頂にある奥宮も含めて駒形神社を形成しています。

 

 

【旅記録】

前記事で弘前城の訪問、弘前・盛岡のグルメ紹介をしました(↓記事参照)。

前日に盛岡冷麺と焼肉を満喫し、睡眠も取って体力を回復した私はこの日は7時前に始動。移動のため盛岡駅へ向かいました。

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盛岡駅前1

 

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盛岡駅前2(盛楼閣)

 

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盛岡駅前3

 

前日、盛岡駅に着いたのは暗くなってからだったので、朝歩いて初めて盛岡駅周辺をじっくりと見ることができました。バスターミナルが大きく、高層のマンションも駅近くにあって結構大きな駅です。関東近郊の規模の大きなベッドタウンの駅の様子に、地方都市によくある特徴である駅前のビジネスホテルが複数ある感じが合わさった駅です。また、昨日訪れた盛楼閣の外観もちゃんと見ることができました。休日の朝早くということもあって駅前であっても行き交う人は少なかったですね。この盛岡駅から東北本線に乗り岩手県を南下していきました。

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水沢駅

 

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水沢駅前

 

盛岡駅から1時間程度電車に揺られ水沢駅に着きました。水沢駅のある奥州市はかの有名な前沢牛の産地です。朝早かったので前沢牛を食べれるようなお店は開店していなかったので食べられず…残念。水沢駅前には長いアーケードの商店街があり、様々な店舗が建ち並んでいるようです。この時は時間帯のせいか人はほとんどいなかったので、にぎわっている様子が想像できなかったのですが、チェーンの飲み屋も複数あったので仕事終わりの方が結構集まる街なのでしょうね。私は駅からアーケードは通らず住宅街を抜けて目的の陸中國一宮駒形神社へ向かいました。

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駒形神社 北参道の鳥居

 

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駒形神社 大鳥居

 

駅から10分ほど歩くと駒形神社に到着しました。駒形神社と隣接する水沢公園には野球場、陸上競技場がおり、市民の憩いの場になっているようです。また、近くには水沢にゆかりのある江戸時代の医者・蘭学者 高野長英の記念館もあるみたいです。今回は公園にも記念館にも行かず、駒形神社の大鳥居で一礼して境内に入っていきます。

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駒形神社 境内

 

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駒形神社 手水舎

 

駒形神社の周りは住宅街ですが、境内には背の高い木々が生い茂っており、静かな空間が広がっています。境内の広さに関して言えばさほど広くはないので隅々まで楽に回ることができます。手水舎は凍りついている部分があるくらい冷えていたので、手を清めるがかなりつらかったです。

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駒形神社 拝殿

 

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駒形神社 神門内の様子1

 

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駒形神社 神門内の様子2

 

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駒形神社 本殿

 

手を清め終えて神門から中に入ると真正面に拝殿があります。拝殿は決してきらびやかな印象はありませんが、社の落ち着いた感じが木々に囲まれて外部と閉ざされている境内とマッチして安らげる場所です。雪がところどころに残っていて身を切るような寒さの中、参拝しました。境内を見渡すと神楽殿や摂末社が非常に近い距離にあって密集しています、これがこの神社の特徴的な部分かなと思います。境内の広さの割に見るべきところは多いです。

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摂末社(左:山神社 右:鹽竈神社)

 

本殿のすぐ横には非常にこじんまりとした佇まいの山神社があります。安産や産業開発(特に建設業や材木業など木材を扱う業種)にご利益があるようです。その隣には山神社よりかは規模の大きな鹽竈神社があります。こちらは文武両道の神様が祀られており、習字・絵画等の文の奉納と剣道や柔道、相撲等の武の奉納をするお祭りが年に1度あるそうです。さらにこの横にはもう一つの摂末社の水沢招魂社がありました(写真撮り忘れました)。

一通り参拝を終え、御朱印をいただこうとしたのですが、社務所の受付開始時間より40分ぐらい前だったので、境内をぶらぶらしながら待っていました。やがて、10数名の参拝客ご一行がやってきたのですが、受付開始時刻よりも前に御朱印もらおうと社務所に押しかけ、ブザーで社務所の方を呼び出していたのを見て何とも言えない気持ちになりました。その時は社務所の方が受付時刻を前倒して対応していらしたのですが、都合もあったのかバタバタされていました。私はマナーを守り、相手の迷惑にならないような参拝を心がけようと思いました(たぶん抜かされたという気持ちもあったので↑のように思った部分も大きいと思います)。少し残念な気持ちになりながら本来の受付時刻になるのを待って御朱印をいただきました。

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駒形神社 御朱印

 

勇ましい字体でかっこいいですよね。 一つ気になったのが馬の朱印が押されている点です。どういう由来があるのでしょうか。ご存知の方は教えていただきたいです。

 

御朱印をいただいた後は次の目的地に移動するべく来た道を戻り水沢駅に向かいました。道中、指先が急に冷えてしもやけっぽくなってしまい、かなり痛い思いをしました。寒さはもちろんですが、本格的なしもやけは人生初めてだったので改めて東北の冬の怖さというものを体感しました。指先がピリピリしながら駅に着くと次の電車にはまだ時間があったので、休憩スペースに向かい暖を取りました。

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水沢駅の囲炉裏のようなオブジェ

 

水沢駅の休憩スペースに結構広く、当駅に来た時にはほとんど人影がなかった駅ですが、この時は15名くらいの人が休憩していて少し驚きました。また、休憩スペースに囲炉裏のようなオブジェがあったのも関東ではあまり見ない光景だったので目を引きましたね。ちなみに休憩している間にしもやけの症状は改善しました。ここで時間を潰して次の目的地である平泉方面に向かう電車が来るのを待ちました。

 

 

【総括】

東北周遊旅の2日目はまず陸中國一宮駒形神社を参拝しました。駒形神社は前日に訪れた岩木山神社よりもコンパクトですが、複数の社が隣接しているので参拝者にとっては非常に気楽にお参りすることができます。駅からも歩いて行ける距離なので、私のようなマイカーを持たず、レンタカーも借りない旅行者にもアクセスしやすい神社でした。駅からアクセスしやすく、周囲には住宅もある環境ですが、境内は自然が多く静かな雰囲気が漂っていてリラックスできる神社でした。お近くを旅行させるときはぜひ訪れてみて下さい。そして私はできませんでしたが、ぜひ名産の前沢牛を食べましょう!

 

以上が”【全国一宮巡り】東北周遊旅(岩手)編(2日目前編)”でした。拙い上に長文になってしまいましたが、ご覧いただきありがとうございました。書いた内容が間違っているとかあればコメントでご指摘いただければと思います。

次回は岩手県が誇り世界遺産にも認定されている平泉について紹介していきたいと思います。