今回は今年の1月の東北周遊旅で参拝した神社仏閣・訪問した観光スポット・食したグルメについて複数記事に渡って書いていきたいと思います。まずは1日目前半に津軽國一宮岩木山神社を参拝したことについて書いていこうと思います。
目次
【概要】
津軽國一宮
社名:岩木山神社
参拝日:2020年1月18日
主祭神:岩木山大神
・顕国魂神
・多都比姫神
・宇賀能賣神
・大山祇神
・坂上刈田麿命
所在:青森県弘前市百沢字寺沢
岩木山神社 拝殿
主祭神は岩木山大神と呼ばれる顕国魂神、多都比姫神、宇賀能賣神、大山祇神、坂上刈田麿命です。顕国魂神は大国主神としても呼ばれ、日本神話に登場する代表的な国津神の神です。出雲大社(島根県)の主祭神でもあり、天照大御神が現れる前は葦原中国という高天原と黄泉の国の間に存在する世界の国作りをしていたと伝えられる神です。多都比姫神は航海安全、交通安全を祈願する宗像三女神の一柱です。宇賀能賣神は稲荷神で食物穀物を司る神とされています。大山祇神は山を司るとして知られ多くの神社で祀られている神です。坂上刈田麿命は奈良時代の武人で陸奥鎮守将軍に任じられた人物。征夷大将軍に任じられ蝦夷征伐の功績を残した坂上田村麻呂の父です。岩木山を御神体とするこの神社は水の気が強いと言われ恋愛運、金運高まるとされ、子宝にも恵まれるとされています。また、農漁業にもご利益があるとされ、古くから地元の民から信仰を集めてきたと言います。
【旅記録】
今年の1月中旬に月曜、火曜と年休を取ることができ、4連休になったので旅行に行くことにしました。連休前日の金曜日のお昼、職場の食堂でご飯を食べながら2つの旅行先のどちらに行くか悩んでいました。和歌山県高野山に行くか、東北に行くか…。暫し悩みましたが、久しく東北方面に行ってなかったので、東北の御朱印集めをすることに決めました。次の日朝早くから活動できるよう、交通手段は夜行バスで行くことに。当日だったので予約できるか不安でしたが何とか弘前駅行きの予約を取れました。そして仕事終わり、急いで旅行準備を整えて新宿駅へ。
夜の新宿1(バスタ新宿前)
夜の新宿2(バスタ新宿)
夜の新宿3(サザンテラス口の景色)
バスタ新宿に向かうため、新宿南口を出ましたが、やはり新宿は夜でも人が多かったですね。でも混雑具合は東口よりだいぶマシかなとも思います。近隣の施設で腹ごしらえしてバスタ新宿に行きます。新宿の街は色々ライトアップされていて華やかだなーと思いながら移動してました。
夜の新宿4(弘前行きの夜行バス)
バスタに着くと出発まで30分ぐらい余裕があったので、バスタ内をウロウロしてましたがえらい混雑ですね。昔の新宿の夜行バス乗り場よりだいぶ駅からアクセスが良くなり便利になった分、利用者も増えたんですかね。出発時刻数分前にバスに乗車。3列シートのバスを選べたのは良かったですが、席は真ん中の列かつトイレの直近だったので人の出入りが多かった上に、久しぶりの夜行バスということで寝られるまで時間がかかりました。再び眠れなくなることを恐れ、途中のPAでは一度も降りず席で大人しくしていました。眠りから覚めると朝になっていて、隣の列のカーテンの隙間からは外の様子が少し窺えましたが雪景色になっていて流石東北だなぁと呑気に構えてました。やがて目的地の弘前駅に着きました。
弘前駅城東口
弘前駅中央口
弘前駅です。弘前と言えば青森県内でも1,2を争う有名な観光都市で、関東のJR線の駅構内でもよく桜シーズンの弘前城をPRしたポスターを貼ってあったりします。そんな有名な駅だけあって駅舎はかなり立派です。駅の中も整っていてよっぽど自宅の最寄駅よりも立派だなあと感心していました。到着したのは8時前で駅で唯一営業していたドトールで朝ご飯を食べます。食事を終えしばらく駅周辺をぶらぶら。
弘前駅バスターミナル
なかなか立派な駅前ですよね。バス停も結構な数がありました。
弘前駅周辺
当然のように雪が残っていました。今回の冬は暖冬だと聞いていたので、弱めの防寒対策で来てしまい凍えていました。
郵便ポスト
何とも青森らしい郵便ポストですね。インパクト抜群です!
こうやってウロウロして目的地へ向かうバスが来るまで1時間以上時間を潰していました。そもそもなぜ弘前を東北周遊旅の最初の地に選んだかというと、私がライフワークとしている全国一宮巡りが関係しています。この弘前には全国に108社ある一宮の一つ岩木山神社があるからです。目的の岩木山神社には弘前駅前のバス停から40分程度バスに乗ると着きます。もしこれから行こうかなと考えている人はバスの本数が少ないので気を付けてください。事前に時刻表を見ておくことをお勧めします(弘南バスHP:http://www.konanbus.com/1540.html)。この時は定刻から数分遅れてバスが到着したので、乗車して岩木山神社へ向かいます。
バスの車窓から岩木山の眺め
バスは弘前市街を走行し、しばらく行くと民家もまばらになっていきます。やがて津軽富士として地元の方に親しまれる岩木山が見えてきます。円錐状をしていて絵になる山だなーと思い、撮影してしまいました。やがて…
岩木山神社入り口
岩木山神社 鳥居
岩木山神社 灯篭
岩木山神社前のバス停に着きました。バス停からちょいと歩くと岩木山神社入り口へ。駐車場には結構な台数の車が停車していました。雪も結構残っているのを見て暖冬とはいえ冬の東北の舐めていたことを後悔しました。灯篭にはつららが垂れ下がっていました(関東ではあまり見ない景色でした)。
岩木山神社参道1
岩木山神社参道2
参道には入り口を含めて3つの鳥居が連なって建っています。一番奥にある鳥居だけ色が朱色になっています。これは他の鳥居と異なる年代に建てられたことが関係しているようです。
岩木山神社 五本杉
参道の途中、脇に一本の根から5本の幹に分かれている特徴的な杉が生えていました。五本杉と呼ばれ、弘前市指定の天然記念物にもなっているようです。
岩木山神社参道3
参道はところどころ凍っていて滑りやすかったので、注意しながら歩きました。
岩木山神社境内1
岩木山神社境内2
岩木山神社 楼門
3つ連なった鳥居を超え、さらに参道を歩いていると授与所に着きます。この辺りは雪が一層残っていました。また目の前には朱色の灯篭や楼門と呼ばれる朱色の立派な門が建っており、雪に対して朱色が目立っていてきれいでした。この楼門は津軽藩主の津軽信枚によって百沢寺の山門として建てられたそうで、国指定の重要文化財になっています。
岩木山神社 社務所
楼門を正面に見て右に目を向けると社務所があります。屋根には雪が積もっていてつららが多く形成されていました。かなりの本数だったので驚きましたね。雪国では当たり前の光景なのかも知れませんが。
楼門前の狛犬(左)
楼門前の狛犬(右)
楼門の前には2体の凛々しい狛犬の像が建ち並んでいました。他にもこの神社には複数狛犬がいます。良く下調べをしていかなかったので見逃してしまったのですが、この神社の狛犬で有名なのが楼門直前の石段を上がってすぐ脇に立つ石柱にしがみつく狛犬です。私は見逃してしまった(大変悔いています)ので、ぜひこの神社に行かれる方はチェックしてみて下さい。
岩木山神社 手水舎
楼門向かって右手に手水舎がありました。長い柄杓を使って水を汲み取ります。1月の中旬ということもあって水がかなり冷えていて手を清めるのも修行になりました。
清めた後は楼門をくぐります。
岩木山神社 中門と拝殿
中門前の景色(左側)
中門前の狛犬
楼門の先は中門とその奥に拝殿が建っています。全般的に朱色が用いられていて華やかな印象があります。拝殿は岩木山の噴火により一度焼失してしまったそうですが、津軽藩祖津軽為信により再建されたとのことです。中門と拝殿はともに国の重要文化財に指定されています。
岩木山神社 拝殿(別アングル)
別アングルから拝殿を取った写真。社の朱色に後ろの木々の緑色と雪の白色と色鮮やかです。寒いけれどもよいシーズンに来られたなと思いました。
岩木山神社 授与所からの写真
拝殿での参拝した後は授与所に行き、御朱印をいただきました。
岩木山神社御朱印
昨今派手な御朱印が増えてきていますが、岩木山神社の御朱印は実にシンプルです。記載されている「北門鎮護」とは本州最北の地津軽に位置し、鬼門を守っている神社ということに由来するとのことです。
岩木山神社 参道(帰り道)
御朱印をいただき参道を下っていきました。雪が少ないとされる今冬がこの様子だったので、例年の積雪具合というのが気になりますね。初詣の幟も建てられていて正月の混雑具合が想像されます。
岩木山神社の奥にそびえる岩木山
帰りのバス待ちに撮った写真です。奥の岩木山の山頂には奥宮があるそうです。奥宮への参拝行事として集団で登拝する「お山参詣」が旧暦の8月1日に行われるそうです。
以上が津軽國一宮の岩木山神社参拝記録になります。
その後、バスに乗り弘前駅方面へ向かいました。
【総括】
東北周遊旅の初日、1か所目に津軽國一宮岩木山神社を訪れました。まず、冬の東北は舐めてはいけないということをその寒さと雪の残り具合から身をもって体験することができました。ただ良かったのは雪が残っていてくれたおかげで景色が幻想的になっていたことです。特に朱色を基調とした建物が多い岩木山神社は雪の白色をバックにすると良く映えます。おすすめです。まあ、雪のシーズンでなくても華やかな岩木山神社は見ごたえがあると思いますので特にこだわらず行っていただければと思います(それに冬は寒いですし…)。東北以外に住まわれている方はなかなかアクセスが大変な神社ですがぜひとも訪れてみて欲しい場所です。
あとはバス車内で見ただけですが、そして岩木山の存在感が強かったですね。富士山もそうですが高い円錐状の山って目立し、美しいし、特別な雰囲気を醸し出している感じがあります。さすが近隣の住民の方から親しまれ、昔から山岳信仰の対象とされてきた山ですね。
以上が”【全国一宮巡り】東北周遊旅(青森)編(1日目前編)”でした。拙い上に長文になってしまい申し訳ありませんでしたが、ご覧いただきありがとうございました。書いた内容が間違っているとかあればコメントでご指摘いただければと思います。
次回の記事は弘前が誇る一大観光スポット弘前城と弘前のグルメについて扱いたいと思います。ご覧いただけると幸いです。