伊能忠敬になりたい

鉄道沿線歩き旅、ぶらり街歩き、全国の寺社仏閣、城の訪問、御朱印集めの記録します。その記録を通じて全国の良いところを紹介していきたいと思います。 またツイッターもやっていて、主に旅の実況を呟いています。よろしければご覧ください。https://mobile.twitter.com/NaritaiTadataka

【全国一宮巡り】備中國(岡山県)編【城巡り】

今回は昨年の10月に参拝した備中國一宮の吉備津神社岡山城・後楽園(こちらは備前だが…)を訪問したことについて書いていこうと思います。

 

目次

・概要

・旅記録

・総括

 

 

【概要】

  社名:吉備津神社

  参拝日:2019年10月5日

  主祭神:大吉備津彦命

  所在:岡山県岡山市北区吉備津

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吉備津神社拝殿・本殿

 

主祭神備前國一宮の吉備津彦神社と同様に大吉備津彦命です。吉備津彦命は281歳まで生きたという伝説から長寿の御利益があると言われています。他の御利益は、縁結び、家庭円満等があるそうです。元々は吉備國の総鎮守とされていましたが、吉備國が備前、備中、備後の3國に分割されたことにより、備中國一宮となったようです。

 

【旅記録】

前記事で備前國一宮の吉備津彦神社を紹介しましたが、吉備津彦神社を参拝した後、徒歩で隣駅が最寄の備中國一宮 吉備津神社に向かいました。

everlasting-journey.hatenadiary.com

 

吉備津彦神社を出て少し歩くと、道端に看板があります。

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吉備の中山に関する看板

 

吉備津彦神社と吉備津神社のすぐ近隣にあり、神体山とされる吉備の中山について紹介していました。説明は看板に書いてあるので省きます。私は中山に隣接するサイクリングロードを歩きました。サイクリングロードには歩道はないため、少し危ないかなと思いました。また、道中民家は少ないため歩行者の気配はなく、ホテルの廃墟もあって夜だと真っ暗になることが想像でき、歩行者向きじゃないなとも思いました。そんな道も進んでいくとやがて民家は増えてきます。出発してから20分くらい歩くと吉備津神社に着きます(道中の写真は撮り忘れました)。

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吉備津神社の入口

 

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北随神門

 

吉備津神社に着くと工事の業者さんらしき方が複数名。なんだろうと思ってたら北随神門が工事中だったようです。国の重要文化財だったみたいでその姿を拝めなくて残念でした。流石に備中國一宮だけあって参拝客はなかなか多かったです。工事中の門へ繋がる階段はそれなりの段数がありましたが、頑張って休まずに上りきりました。息切れがして辛かったです。階段を上るとすぐに拝殿・本殿に着きます。

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拝殿・本殿正面

 

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拝殿・本殿と授与所

 

神社の構成で興味深いと思ったのは、本殿と授与所の屋根が繋がっていることです。今迄に見たこと無かったのですが、他にも同じような構成の神社ってあるんですかね。本当は参拝客の方を写したく無かったのですが、人が途切れなかったので写してしまいました。

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拝殿・本殿外観1

 

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拝殿・本殿外観2

 

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拝殿・本殿外観3

 

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拝殿・本殿外観4

 

本殿の外観はカッコ良い形をしています。神社ではあまり見ない形だなと思いました。後で調べると比翼入母屋造という建築様式で吉備津神社の場合は吉備津造と呼ばれているそうです。本殿の大きさも全国有数の規模のようで、国宝にもなっているようです。

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一童社

 

学業についてお参りする人が多いという一童社です。

本殿近くをウロウロした後、吉備津神社の名所として有名な廻廊に向かいました。

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廻廊1

 

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廻廊2

 

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廻廊3

 

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廻廊4

 

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廻廊5

 

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外から見た廻廊

 

かなり立派な廻廊で、長さは360m程度あるみたいです。途中に休憩用なのかベンチがあったのが廻廊とミスマッチな感じがして面白かったです。訪れた時は人が少なかったので、写真も撮りやすかったのは幸いでした。こういう廻廊ってアップダウンなく、一直線に造られているものだと思っていたのですが、起伏があったのが意外でした。廻廊の端まで行った後、外に出て廻廊を見直すと改めてその長さを実感しましたね。

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中庭

 

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普賢院(正面の建物)

 

吉備津神社のすぐ隣には普賢院というお寺がありました。時間がなくて訪ねませんでしたが規模は大きそうでした。

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参道

 

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鳥居

 

参拝が終わり、最寄りの吉備津駅へ。電車の時間が迫っていたので早歩きで向かいました。参道は見通しが良く、遠くに見える景観もよかったので歩いていて心地よかったです。以上が吉備津神社参拝記録になります。

 

拝殿にて参拝した後にいただいた御朱印です。

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吉備津神社御朱印

 

10分弱歩くと吉備津駅に着きます。そこから吉備線に乗り、この旅三度の岡山駅へ。岡山県の名所と言えば、後楽園。ということで岡山駅からバスに乗って後楽園に向かいます。後楽園最寄りのバス停で下車し、入場料を払い園内へ。

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後楽園入口の案内図

 

訪れた10月は案内図の花ごよみを見ると、どの花もシーズンでないそうです笑

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園内の歩道1

 

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園内の歩道2

 

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園内の様子

 

このような庭園で芝生という表現が適切か分かりませんが、流石に綺麗に整えられています。

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沢の池1

 

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沢の池の錦鯉

 

園内の中央には大きな池があります。沢の池と呼ぶそうです。錦鯉がたくさんいて海外の観光客が餌やりをしていました。

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沢の池に浮かぶ中の島

 

中の島には茶屋があります。ちょうどお客さんを見送るタイミングを見かけたのですが、店員さんが非常に丁寧なお辞儀をされていたのが印象的でした。

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沢の池2

 

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沢の池3

 

美的センスに乏しい私でも美しい庭園であることがわかります。何月に行くのが1番良いのでしょうね。4年ぐらい前に偕楽園に行ったとき、梅のシーズンでもなければ何も咲いていない時期に行って、がっかりしてしまったことがありました。庭園にも良い時期、悪い時期というものがあるんだなと学習したのですが、今回訪れた後楽園は安定していつも美しい庭園なんだろうなと感じました。ちなみに偕楽園については梅のシーズンにリベンジしに行きたいと思ってます。

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唯心山からの景色

 

園内にある小高い山は唯心山といいます。唯心山からは園内を見渡せてよい眺めだったのですが、撮った写真を見て自分には写真センスがないなぁと思い知らされました笑

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延養亭

 

藩主の居間として使われた延養亭です。室内は一般公開されておらず、たまに期間限定で公開されることがあるみたいです。調べてみると延養亭から園内を見ると良い景色が拝めるみたいですね。

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花葉の池

 

延養亭の近くには蓮の葉が生い茂る花葉の池があります。見頃の夏には蓮の花が咲いてきれいらしいです。

以上が後楽園訪問です。これまでに偕楽園兼六園は訪問したことがあったので今回で日本三大庭園を制覇したことになります。

 

後楽園を後にし、すぐ隣の岡山城へ向かいます。

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木々の隙間から垣間見る岡山城

 

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岡山城入口

 

岡山城は後楽園と並ぶ岡山市内の観光スポットであり、隣り合っていることもあって観光客、特に外国の方が多かったですね。

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廊下門

 

後楽園の方から岡山城に進むと廊下門に辿り着きます。廊下門は門の上屋が藩主の住居と藩庁をつなぐ廊下の役割があったから、その名前がつけられたそうです。ちなみに廊下門の前に忍者のコスプレをした人が佇んでいました。何をしたかったのかはよくわかりませんでしたが・・・。この門をくぐると表書院と呼ばれた藩庁があったエリアに出ます。

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不明門1

 

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 不明門2(別アングル)

 

表書院跡地を歩いていると次の門が見えてきます。不明門(あかずのもん)と呼ばれています。この門の先は藩主が住む御殿となっており、限られた人以外に門を開けられることがなかったことから、「あかずの門」と呼ばれたそうです。

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不明門近くからの景色1

 

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不明門からの景色2

 

表書院跡地のある場所は少し高台になっているので、見通しが良かったです。写真2枚目には県立図書館や県庁が写ってるみたいです(分かりにくくて申し訳ないです)。

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岡山城天守閣1

 

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岡山城天守閣2

 

不明門を通ると天守閣が間近に見えてきます。昔から戦国時代が好きで資料集とかで岡山城の外観を知ってましたが、やはり天守閣の形がカッコ良いですよね。黒色なのも良し。この外観から岡山城は烏城とも言われています。岡山城天守閣は豊臣五大老の一人で宇喜多秀家によって建てられました。天守閣の建築に合わせて、堀の役割を担わせるため近くを流れる旭川の流路を変えさせる大規模な改修事業は8年間にも及んだそうです。ちなみに宇喜多直家・秀家親子は戦国大名の中でもかなり好きな方です。直家は謀略を駆使し成り上がっていくのに対して、秀家は豊臣秀吉に期待されて五大老にまでなった貴公子タイプでまったくキャラクターが違うのが面白い。歴史シミュレーションゲームをやってても必ず家臣にするようにしています。直家にはたまに謀反を起こされますが…。脱線してしまいましたが、期待を胸に天守閣に入ります。

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天守閣展望エリアからの眺め1

 

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天守閣展望エリアからの眺め2

 

天守閣の中は観光客向けに色々綺麗に整備されていて、エレベーターまでありました。正直昔ながらの急な階段とかがある城が好きな私としては少し残念。ただ様々な人に楽しんでもらえるような工夫のおかげか、多くの観光客が訪れていました。エレベーターは使わず、階段を上って展示を見た後、最上階の展望エリアへ。岡山市街を見渡すことができます。規模の大きな街であることがわかります。展望エリアで見ていると、上でも書きましたが旭川岡山城の防御を担っていることが見て取れます。岡山の街の眺めを楽しんだあと、階段を降り岡山城を後にし、バスで岡山駅に向かいました。

 

岡山駅に着いたらお腹が空いていたので、良いお店がないか駅ビルを彷徨いました。瀬戸内の海の幸を食べたかったので、お寿司屋さんに行くことにしました。

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吉備の國(寿司屋)

 

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炙りさわら丼

 

駅ビル1階の寿司屋、吉備の國を訪れました。まずは握り寿司。私にとって鉄板ネタのあじ、他は岡山で御当地グルメの生さわら、ままかり、黄にら、たいらぎを食しました。どれも美味ですが、特に生さわらは感動ものです。あとこういった旅先で欠かせないのは御当地の日本酒。飲み比べセットという3種の日本酒が飲めるセットを頼み、楽しませていただきました。ここまでは写真なしでお届けしております。締めは炙りさわら丼。元々さわらにある旨味に炙ったことで出てくる香ばしさが足されて非常にご飯が進みます。ご馳走様でした!

 

岡山で夕食を食べた後、次の目的地広島県福山市に向かうべく、在来線に乗り込みのんびりと移動しました。

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福山駅

 

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福山駅前ホテルからの眺め

 

岡山駅から福山駅まで在来線では1時間程度。意外に近かったです。福山に着いたらお腹は空いていなかったのですが、御当地グルメを食べなければという使命感から駅近の尾道ラーメン 一丁というお店に行きました。背脂が浮かんでいて濃厚な味わい。飲み会の後の〆にぴったりだと思いました。人気店のようで、店内に空席はありませんでした。ちなみに写真は撮っていません。

食べ終えた後はホテルに戻り、翌日の観光に向けて早めに就寝しました。

 

【総括】

今まで様々な神社を巡ってきましたが、吉備津神社はその中でもかなり特徴的で印象に残る神社でした。非常に長い廻廊と特殊な形をしていてカッコ良い吉備津造の拝殿・本殿。境内も広く見所多い場所でした。岡山に来た時には是非吉備津彦神社と合わせて立ち寄って欲しいと思います。

岡山城・後楽園は言及するまでもなく岡山の観光名所です。岡山城は有名な宇喜多氏、池田氏の居城で歴史好きには堪らない拠点でしょうし、後楽園は三大庭園の一角を担うだけあって非常に立派でした。駅からは少し遠いですが、中国地方に旅行に行く皆さまは足を運んでみて下さい。

 

以上が”【全国一宮巡り】備中國編【城巡り】”でした。この続編の備後國編は別記事にします。

拙い上に長文になってしまい申し訳ありませんでしたが、ご覧いただきありがとうございました。書いた内容が間違っているとかあればコメントでご指摘いただければと思います。